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2018

幹部対談②

4年FOの渡邉です!

今回は幹部対談②です。

前回は、この半年でどのようにチームが変わったか?をテーマに展開しました。

今回は、その中での幹部陣の葛藤を中心にお送りします。

今年度のスローガンである「求め合え」を体現する難しさ、幹部陣がどのような想いで過ごしてきたか…必見です。

 

 


 

6月末頃、思うような結果が出ないなか、チームの中で発信や議論が少ないと気づき「求め合え」の難しさを感じた主将。

 

石川「『求め合え』が、俺が出来てみんながやり切れてないのはなんでだろうと考えたときに、自分は主将だから発信する機会が多いと気づいた。だから『一日主将』という取り組みを通じてみんなの発信する、求め合う機会を増やした。」

(一日主将:メンバーが日替わりで主将を務め、練習前や後に一言を話したり、練習中にチームを引っ張ったりする取り組み。)

鶴巻「最初の頃おれと稜くらいしか練習中に発信出来てなかったよね。」

石川「気づいたことはどんどん実行してきたと思う。MGはどう?」

 

松居「下級生から上級生に求め合う、意見することが出来るようになったっていうのはMGでもあると思う。」

石川「練習日誌の更新速度異常だよね(笑)」

松居「例年の10倍、数十倍くらいの更新量だと思う。」

一同「たしかに(笑)」

 

石川「プレイヤー同士、MG同士で求め合えて来ているけど、プレイヤーとMG、といった枠を超えて求め合うことは難しくない?互いのことをよく知れてないから、求めづらい。」

川添「俺もそれを感じて、積極的に見に行くようにした。」

酒谷「トレーナー講習会来てくれたよね。」

(トレーナー講習会:チーム契約している川村TRが主催する学生TRの勉強会。週に一度開催。)

石川「そういうのが大事だよね。」

野村「STFはプレーヤーとコミュニケーションとれていると思う。」

石川「4年STFは話しかけたくなっちゃうキャラ持ってるよね(笑)」

寺尾「あのデュエットな(笑)」

(4年STFは野村の他に、高木駿・鈴木駿の二人がいる。)

野村「STFは人数が増えた分やれることが増えてきたから、プレーヤーから頼まれることも増えたし、こちらから独自に調べたデータを提示していくこともできる。」

 

松居「プレーヤーとSTFはプレー面で連携しているから、接点が多いよね。」

鶴巻「その点ではTRもだね。ランメニューとか怪我とか。」

松居「TRやSTFは今年新しい仕事がかなり増えているけど、私たちはその全容を把握しきれてないと思う。」

石川「多岐にわたりすぎてつかみきれない…。」

酒谷「でも、インフラみたいな感じだよね。」

 

一同「インフラ???」

 

酒谷「すでに丁寧に整備されていて当たり前になっているなって意味!(笑)」

一同「なるほど(笑)」

松居「たしかに、これだけ専門化してきたから『TRのことはTRに任せよう』って信頼関係が出来てきている。仕事の内容について言及することは難しいかもしれないけど、意識面についてはお互い言っていけるはず。そこを絶やさないようにすればいいんじゃない?」

 

 

≫この半年間苦しかったことは?

 

川添「俺が吠えることについて、学年MTGでは残していけって言われたけど、練習中稜は『もう少し言い方柔らかくしろ』って言ってくる。どっちやねんってなる。俺が強みだと思ってた部分が実は弱みになっていたのかな、と感じる。

ただ、SERPENTSは自由な雰囲気の体育会。変に上から押さえつけず、要所要所で締めていけばいいって結論に至った。

そこに気づけたのは、稜が熱心に開いてくれた全体MTG。部員と密に話し合う時間が出来たことで気づけた。」

松居「でも、稜の声かけまで入れてセットだよね。」

石川「喬史が吼えておしまい、になると雰囲気悪いまま終わるんだよね。」

松居「稜とかの声かけのおかげで、たかしの指摘も活きるし雰囲気も悪くならないしって感じ。」

 

石川「おれがシーズン当初難しいなと感じたのは、『求め合え』だと他人思考に陥って自分がないがしろになること。自分がやったうえで相手に求めていくべきなんだけど、自分は日本一になるためにどう考えているのか、という部分がなかなか醸成されない。」

酒谷「求め合う前に自分で思考する部分ね。」

石川「そう、それがこのスローガンで一番難しい部分だと思う。どんな戦術なら日本一になれるの?日本一のTRってなに?って中身を考える時間をとれなかった。行動面ばかり求めてきてしまった。」

 

鶴巻「いまだにわかってないのは、何処まで求めていいのか。こちらから一方的に提示しても相手は『じゃあやるよ』ってなって自分で考えることを止めてしまう。これで果たして求め合うというのだろうか?という悩みはある。」

川添「求め合った先に相手のレベルが上がらないと意味ないんだよね。」

鶴巻「思考のレベルに差があったときに、相手をどう引っ張り上げるかが難しい。」

寺尾「わかる、シーズン当初のストレスフルな感じ。帰り道に話していて、相手がここまでやればよくない?って低い基準で満足しているとき。」

 

鶴巻「練習中で言えば、『もっと発言しろ』って言っても相手の中では発言するための素材が無くて結局何も発言できない。」

石川「考えのあるやつからどんどん発信していかないと伸びないよね。そこに気づいて周りに言ったら、小松原とか仲二見がだんだん発信できるようになってきたと思う。」

鶴巻「プレー面では4年ロング中心に発信している。江口は全然言わないけど。」

一同「(笑)」

(江口:3年DF #35 江口友裕)

 

鶴巻「フィジカル面とか、気づいたことをどんどん発信していると、組織として考えることが減ってきて全部俺の意見になってしまう。」

松居「最終決定はどうしてもプレーヤーに委ねることになるよね。特に鶴巻は練習運営とか戦術とか決定権を持ってるし。」

鶴巻「そこは仕方ない。でも聞き方は変えてほしい。例えば、『スコアいつまでにほしい?』とか。『明日に出すけどそれでいい?』みたいに意見を提示してほしい。丸投げされるとすべてこっちの意見になるし、それは相手が思考を止めてる証拠。」

野村「プレーヤーの意向を聞いているつもりが、聞き方として丸投げになって鶴巻の負担になっているよね。」

鶴巻「ちゃんと考えつくしてから、最終確認として提示してほしい。自由にやってほしいんだけどね。」

 

 

寺尾「MGは失敗を許されない感じが嫌って言ってなかった?」

松居「私自身1年前から思っていて、今年はそれを変えたかった。当たり前のことをやっている以上たしかに失敗が目立つ。」

石川「日常の練習のビデオやグラメは、失敗が目立つよね。」

(グラメ:グラウンドメイキング。各練習メニューに合わせて目印や線を設置する。)

川添「上手く行かなくて泣いてたもんな(笑)」

石川「チャレンジしていいところとやるべきところを上から示していかないといけないよね。」

松居「私はそのラインがわかってるけど、まだ下級生はわからないからすべての指摘に目が行ってチャレンジできなくなってしまう。『気にしなくていいよ』と声をかけてもなかなか伝わらない。

私自身おおざっぱで、今年の体制はかなり柔軟に作った。キチキチ制度を決めてこなかったからこそ、ミス=悪みたいな感じになってしまったのかもしれない。」

石川「そこは大丈夫だと思う。線引きさえ上がしっかり示して行けば。」

鶴巻「しっかり意図を説明できればいいんじゃない?」

松居「今年はそこはやってきた。けど、それにしても量が多くて追いつかず、線引きが間に合ってない印象。リーグ戦直前だけど、まだまだ満足いってない。」

 

石川「朱音がどういう線引きをしたいのか、が大切。こういうチームにしたいから、ここはOKにしよう。このミスはやめよう。という指摘の仕方。」

川添「そしてそれを後輩に根付かせること。今年だけで終わらせたら意味がない。」

石川「去年の大地さんの指摘はプレー面で良い指摘が多かった。このミスは起こりうるから、その後はこういう風にしよう、けどこのミスはしちゃいけない、みたいに線引きをとても明確にしてくれた。」

(大地さん:深見大地 14入学。前年度主将。今年度コーチ。)

一同「なるほど。」

石川「それが今の代の頭にも残っていて、そういう指摘の仕方が出来ている。」

 

鶴巻「後輩に受け継いでいく、のは難しいね。立川さんの代でフィロソフィーはかなり根付いたけど薄れてきている。」

(立川さん:立川大貴 13入学。前々年度主将。現在GMを務める。)

石川「今年はそこに時間かけられていないのが悔しい。」

松居「この前の合宿はショックだった。礼儀やマナーの部分を一番気にするチームのはずなのに、そこで指摘受けてしまった。」

野村「そういう細かい部分はシーズン当初から微妙だった。STFは部室で活動することが多いからよく気づいていたけど、使い方が悪くて汚い。普通なら言わなくてもできるようなことが、言ってもできない。」

松居「いままでこういう部分は大切にするチームだったのにね。」

野村「喬史始めBチームにも指摘する人はいるんだけど、変わるべき人が変わってない。」

 

野村「合宿で川村さんから『慶應は…

 


 

はい、今回もここまでです!SERPENTSの組織力の高さ、そして幹部陣の葛藤…。いかがでしたか?

 

白熱した対談はまだまだ続きます。

次回はチームに対する想い、開幕戦に対する想いを中心にお届けします!

 


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