悔しくて、情けなくて、惨めで、胸からこみ上げてくるものがあって、天を仰いだ。
涙が出そうだったけど、なんとか留めた。
泣く資格さえないと思ったからだ。
10月7日、明治大学に負けた。serpentsは歴史上初めてのリーグ戦最下位と1.2部入れ替え戦に回ることが決定した。
自分は歴代で最も結果を出せない主将となった。ここ数年、ブロック3位を繰り返している中、ようやく昨シーズンfinal4まで手が届いた。それなのに、
今年こそはという良い流れを完全に絶やしてしまった。
大きな期待を裏切ったことの責任は重くて、背中にずっしりと感じられた。辛かった。
何が足りなかったんだろう、何がダメだったんだろう、なんで結果が出ないんだろう。
真剣に3日間考え尽くした。 これまでもたくさん挫けて、考えたことはあったけど、今回は苦しい思いを真っ向から受け止めて考えた。
全ての原因は一つだと思った。
「個人がチームを作れてない」
今はみんなチームに所属してるだけだと思う。
ただ、受け身になってる。
チームで決めた目標を本当に自分の事として考えて、それに本気で取り組んでいる人ってどれだけいるのだろう。チームの問題点を自分の問題と捉えている人はどれだけいるのだろう。
今はいろんな批判の声が聞こえる。
点が取れない。Aからの働きかけが薄い。Bの突き上げがない。集合離散遅い。勝てない。
じゃあ、それを言う前になにか自分で行動は起こしたか?
点が取れない時に、自分で点を取るすべを考え尽くして、実現させることができたか?
Aチームからの働きかけがない、と思った時に、自分でAチームは何をやっているのか知ろうとしたか?
Bチームからなかなか人が上がってこられない時に、自分は人材を育てようとしたか?
客観的にチームを見れるTSは本気でチームの課題に向き合おうとしたか?
チームを作るのは個人なのだから、個人がチームの問題や結果に責任を持たなきゃいけない。
チームの何かしらの問題に気付くことができたら、他人事じゃなくて自分の事として、すぐにアクションを起こさなきゃいけないんだ。
そんな想いを抱えて、学年ミーテを開いて、3年4年生で話し合って、最後全体に向けてその想いを共有した。
やっぱりみんながチームへの不満や想いを持ってたし、それにある程度取り組みを起こせてる人はいた。
だけど、それでも自分の取り組みに自信を持って取り組めている人はやっぱり少なかった。
だから、
自分がこれまで逃げてきたことや、今必要だと思うことの中で能動的にやることを1つ定めて、そこに妥協なく取り組む。
とみんなで決めた。
自分の行いがチームを作ると思ってこの取り組みをやりきりたい。最初の1週間はできても、続けることは難しいと思う。
なぜなら1年間できていないことだから。
でもこれが来年以降serpentsがどん底から這い上がって、再び輝くことの土台になると信じてる。
だからこそ自分を含めた4年生はこれまでの落とし前として、やり通さなきゃいけない。
3年生以下は来年以降の礎を作るべくここで奮起しなければいけない。
これから個人が自分に胸を張って自信を持てると言える取り組みをできてこそ、最後に向かう試合はお互いを信頼できる。そして、チームが一丸となって戦えるだろう。
「個人がチームを作る。」
serpentsは誰のチームなんだ?と聞かれた時に、自分のチームだと言えるくらいの責任を持って、チームの結果と問題に向けたアクションを起こし続けよう。
ここからが僕らの正念場だ。
2018年度主将 #7石川稜