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2019

蕏塚さやかのSERPENTS図鑑 Vol.2梅田昂輝

梅田昂輝。小さな身体から生えたムキムキの腕はなぜ生まれたのか。彼のストイックさの謎に迫る。


(2019年5月22日,部員宅にて撮影)


僅か数cmだって 願った場所に向かって

進んでいく 止まるなんて No No No…


平日の午後、大学の講義を受けた後、エニタイムで人気RockバンドグループUVERworld の新曲、touch offを聴きながら筋トレをしていたのは今回のブログの主役である、4年AT#49梅田昂輝。通称梅ちゃん。


身長162cmと小柄な彼。そんな彼に質問をしてみた。


「好きな筋肉の部位、第3位は?」

「三角筋!」

「第2位は?」

「上腕二頭筋!」

「第1位は?」

「上腕三頭筋!!!」


(ノンフィクションです)


SERPENTSのフィジカル班という運営班の班長を務め、ランメニューや筋力トレーニングについて、契約しているプロTRの方や幹部、学生TRと話し合いを重ねながら、部員のフィジカル強化に努めている。彼自身筋トレに注力しており、2018年12月31日には「〆アームカール108回」と、2019年になってすぐ、夜中1時ごろには「あけましておめでとうございます」とジムに向かうインスタのストーリーが投稿され、部員を騒がせた。


なぜ、梅田はそこまで筋トレにこだわるのか。

SERPENTS優しいランキング(2019年度新歓パンフレット記載)第2位に位置する優しい心の持ち主で、口数はあまり多くない。そんな彼の心に秘められた思いとはなんなのか。


それを紐解いていきたい。


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梅田昂輝。県立浦和高校出身。1年前から国立で下宿を始めた。そんな彼の朝は早い。朝5時に起きて、寝起きの硬い体をほぐすためにストレッチは欠かさない。2週間に1回は、疲労を回復させるため、同じく下宿している4年FOer#24矢島充貴と4年MF#3照山拓人と近くの温泉に行く。壷風呂に入り、ぼーっとする、幸せな時間。


同期プレイヤーのDF#47江口友裕とDF#42大村将登は高校3年のクラスが同じで、浪人時代も同じ予備校で同じクラス。気づくと3人とも男子ラクロス部に入部。入部時のロスターでは「うめだ」「えぐち」「おおむら」が仲良く並んだ。


小学、中学、高校と続けていた剣道部には見学にも行かずに、大学では男子ラクロス部に入部することを決めた。


「学生日本一」


心が揺れ動いた。中学までは県大会に出ることも叶わず。高校で剣道を続けるつもりは無かった。だが、インターハイや関東大会出場という高い実績を誇る点に心惹かれ、入部した。他の代が関東大会に出場する中、主将を務めた彼の代では結果を残せなかった。だからこそ、大学では、「学生日本一」という高い目標を目指すSERPENTSに、入部した。ポジションはAT。入部当初はMFだったが、チームにATが足りなかったこと、MF時代の得点が全部クリース周りだったことなどの理由からATに転向した。2年生の5月のことだった。


転向する際、2017年卒AT#25柳翔太郎さんに相談した。柳さんは身長が彼とあまり変わらず、小柄であるにも関わらず、クリース周りの得点を重ね、リーグ戦で大活躍をしその代はFINAL4という結果を残した。小柄な体型を生かしてやりたいプレーを形にしている柳さんに憧れた。


「信」 

 

彼の行動原理となる一文字だ。この漢字には、チーム内では仲間に信頼される人間になれるように行動する。そしてなにより自分が信じたことをやり抜く。という思いが込められている。


「自尊心が低いのかも。他の人より能力が劣っているなって思うから、その分他の人より努力しないといけないなって考え」


チャレンジ精神に長けている彼。高校受験もギリギリ合格、大学受験では浪人をして、現役時より高い難易度の一橋大学を目指すことを決め、勉強に励み、合格を果たした。そして今。162cmと身長も低く、体つきもあまり良くなかった彼は、周りとの差を埋めるために、他の人以上にフィジカル強化に尽力しようと考えた。筋トレは週に4回。プロTRの方に特別メニューを組んでもらい、週に5回やっていたこともあった。


一番好きな筋トレメニューは「スカルクラッシャー」(彼が1番好きな上腕三頭筋を鍛えるためのメニュー)。筋トレ中は、鍛えている筋肉について考えているという。



そんな筋トレ好きな彼。入学時48kgだった体重は現在64kgに。中学高校の友人に会うと、体つきが良くなったと言われる。実際、リクルートスーツが入らなくなり、買い直すことに。


5/18(土)に行われた東京大学との五月祭試合はベンチ入りを果たせなかった。ベンチメンバー決めまでに成長しきれなかったことに悔しい思いをした彼だったが、


「同期や後輩が練習や筋トレで追い込んでいる姿を見ており、普段ふざけていてもラクロスのことになると本気になれるみんなが好き。自分が出れず悔しい思いはしたが、チームが勝つことが一番」


(2019年5月22日,カウボーイ家族にて撮影)


と、八重歯を見せながら照れ笑いをした。


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「大学ラクロス生活も残り少なくなりましたが、何より自分の成長を考え、チームではフィジカル面のサポートを全うします。」(梅田本人より一言)


《昂》という名に相応しい向上心を持ち、誰もが認める1番の努力家。筋トレで培ったフィジカルを持つ小さな巨人が、リーグ戦の舞台で輝く姿は、SERPENTSが与える感動をさらに大きくしてくれるだろう。



(文責:4年MG蕏塚さやか)



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