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2019

蕏塚さやかのSERPENTS図鑑vol.9 蕏塚さやか

「SERPENTSには本当に色とりどりの、最高でアツいものをもった人たちで溢れてるっていうことを多くの人に知ってもらいたいし、最高の人たちと最後笑って終わりたい。」


約2か月、全8回にわたって行われた、「蕏塚さやかのserpents図鑑」

様々なチームメイトに脚光をあて、よりチームを知ってもらおうと奮闘した4年蕏塚はリーグ戦直前にして何を思うのかーー。




新体制開始に伴って、主務と同時に広報長も志願して務めることになった。

大学2年の時から、部のSNSを担当した。Twitter、Instagram、Facebook、速報実況、様々な媒体を実際に動かし、実際にその投稿を見て応援しに来てくれる人がいることを感じ、とても楽しかった。

だから、今年は実行するばかりではなく、この喜びをもっと多くの人が実際に動いて実感してもらう、私はその行動が円滑になるように、一歩下がったところで俯瞰して人を動かせる人になってみたい、その思いがあった。



だが、実際になってみて、自分の無力しか感じなかった。

自分が広報長としてなにかを動かしている、という実感がなかった。結局は、自分も主体となって部のことを伝えていくことが好きだったのだと改めて感じた。



そんな折、部員中からライターを出し、取材記事の形でブログを書こうという企画が持ち上がった。


SERPENTSに130もいるいろんな「ひと」を知ってほしい。


半ば蔭山*1や後藤*2に押し切られてであったが、自分が興味ある部員から取材して回ることにした。


(*1 4年MF#17蔭山友晴。画像作成を担当するフライヤー班に所属する他、広報全般を担当。*2 4年副将.育成コーチ後藤元。MCとして運営班の統括を行う。)


取材をはじめると、様々な部員の、ターニングポイントとなるような出来事に触れた。皆の本気故の悩みや葛藤を聞き、記事にしていく中で、自分の部活に対する姿勢を顧みる機会も増えた。ちょうど部活に対するモチベーションを失っていた時期でもあり、周囲の話を聞くことは、少し部活に対する思いを思い起こさせた。



記事そのものに対する反響も大きかった。部員だけでなく、部員の親、OB、部員の友人や他大学の間でも話題にしてくれていることがわかった。


「楽しみにしてる」


その一言が本当に嬉しくて、次は誰にしようかな、って考えて声をかけ、取材をし、記事にする、その時間はとても楽しかった。



最初の想いである、SERPENTSのバラエティに富んだ、多様性のある部員の姿を見せるという部分は達成できたと思った。




自ら取材して、そのひとを書くこと。すごく責任の大きいことだった。

初めは、ただ「ナカジ*3のことを知りたい」それだけで、その後のことなんて考えてなかった。でもいざ話を聞くと、私が知らないことばかりで、私はなんて人に無関心だったんだろう、と4年になってから気づいた。


「もっと他の人のことも知りたい」



そう思うようになった。

何も考えてない人なんていない。みんな何かしら乗り越えたり、まだそこでもがいていたりして、そうしたものを内に潜めながら毎日を送っている。別にそれをわざわざ外に出す必要なんてないって思う人もいるかもしれないけど、私はこの取材を通して、話すことで、取材した部員達も、自己分析というか振り返りになったし、何より、私自身が大きな刺激を受けた。


(*3 4年FOer#19中島拓海。クラウドファンディングを通した増量計画により、他大学FOerにも負けない肉体を手に入れた。)



自分はなんて薄っぺらい人間なんだろうって本当に思ったし、恥ずかしくなった。

もっと早く、みんなの話を聞いていたらよかったって、そう思った。

話を聞けなかったけど、聞きたかったひとはたくさんいる、

そういう人たちも含めて、SERPENTSには本当に色とりどりの、最高でアツいものをもった人たちで溢れてるっていうことを多くの人に知ってもらいたいし、

最高の人たちと最後笑って終わりたい。



そんな想いを込めて、「蕏塚さやかのSERPENTS図鑑」を結ぼうと思う。


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