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2019

『最高のチーム』小松原拓海


第5戦vs東京大学まであと1日。

4年生のブログ第28回、最後を飾るのはAT#10小松原拓海です。

主将としてチームを牽引してきた今シーズン、大一番にむけての想いを最後までぜひご覧ください。


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“人より優位にいたい・目立ちたい”



これが自分の最大のモチベーションの根源であった。



高校の時も、塾の模試の得点ランキングで目立ちたいから勉強をした。


バスケ部でも人より上にいたいから、バスケを練習したし、部長になるために練習外の運営面も先生に分かるようにやっていた。



そして、ラクロス部に入ってからもそうだった。



評価練で明確に立ち位置が分かるから練習しようと思ったし、サマーでも主将になりたくて誰にも頼まれてないのに自分から勝手に仕切ったりしていた。


去年の明治戦でスタメンじゃなかった時も、チームとして一つになり戦わねければならなかったのに、その状況を不満に思い、最悪な態度で試合に臨んでしまったのを覚えている。申し訳ない。




そんな小さなことに囚われて動くのが自分というどうしようもない人間である。


ずっとそう生きてきた。





最上級生になり様々新チームとして新たにやりたいこと、変化を起こしたいことはもちろんあったが、今考えると主将になりたいということを最初に突き動かしていたのは、この自分の欲求なのかもしれない。




そのような自分がリーグ戦初戦前、試合への意気込みででこのような事を何気なく書いていた。




「俺は目立たなくてもいい。ただ、俺がチームを勝たせる」




少し前の自分としてはありえないことを書いていた。


なぜ目立たなくて良い?それを何よりも求めるのが自分じゃなかったか?


その理由としては簡単だ。




自分よりチームの方が大切である。



これに尽きる。


今までは自分の活躍、自分の評価が第1だった。


この4年間を通して、それを覆すくらいこのチームが好きになったということだ。



今年のチームは自分の理想のチームである、個人がチームに対して責任感をもち役割を担っているということができているチームであると自信をもって言える。


だから、土井や海野が応援という観点からチームに働きかけてくれているのも、千葉がFOとしてチームを支えている意識を持っているのも、翼がめっちゃ自主練して上級生に刺激を与えているのも、井場がチームへの働き方を考えSTFに転向したのも、新好が自主練量を背中で見せているのも、きりなが部員のケアの意識に働きかけているのも、深井が勝ちへ貪欲な気持ちを出しているのも嬉しい。


照山が戦術を、元が運営を、赤坂がプレーを、松尾田村さやかがTS陣を、塚田がSTF陣を、まとめてくれている。


上にあげたメンバーだけではない。本当にそれぞれが役割を担い、それを勝つために真剣に取り組んでいる部員ばかりだ。




今年のメンバーは最高だ。そしてこのメンバーの中で主将をやらせてもらっているということが最高に幸せだ。



部員全員を信頼し、尊敬している。




だからあえて自分が目立つ必要はないという結論に至ったのだと思う。

このチームは例え俺がいなくてもくそ強いチームだ。





昨日のブログで照が「俺が一番目立つ」と言っていたが、照が目立つプレーをすればチームは絶対盛り上がる。


し、絶対明日そういうプレーをあいつはする。10年の付き合いだからわかる。




それに対し、俺は別に目立たなくてもいい。


チームにおいて一番必要なこと、やらなきゃいけないことを俺がやり、徹底する。

そして、俺がチームを勝たせる。


これは譲らない。




明日の最終戦、こんなに燃える大一番が人生においてあるだろうか?



現役のSERPENTSだけで戦うのではない。


応援にきてくれる保護者、OB、OGの方々含め、SERPENTSに関わる全ての人と総力を尽くし戦う。



勝つのはどっちだ??


俺たちSERPENTSだ。


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後輩たちへ


どうしても伝えたいことがあるから最後にこういう風に書く。


俺がこの4年間で誰にも負けないと言えるのが、アウトした回数だ。

4年間でおそらく1週間ほどしかアウトしていないだろう。


単純に強い体に産まれることが出来たっていうのもあると思うが、自分の中で絶対にアウトしたくないっていう強い思いがあるからだと思う。


こう思うのは、高校の部活の先生のある言葉が影響している。


「怪我するのはテメエのせい。風邪引くのもテメエのせい。言い訳をするな」


暴論に見えるかもしれない。はたまた時代遅れな根性論だと捉えられるかもしれない。


ただこの言葉の本質に気づいて欲しい。


怪我しないためにアップダウンにこだわれているか?

練習外でセルフケアを怠っていないか??

その痛みは本当に耐えられない痛みか??


自分の胸に当てて考えてみて欲しい。


この部分にこだわれていないのに怪我をしてアウトするというのは、自分の甘さが原因だ。


もちろん避けられない怪我、耐えられない痛みあると思う。


ただアップダウンをサボりたい、ちょっと痛いしアウトしようといった心の甘さは必ず試合に出る。


本当に必要なアウトならそれは次の練習のための良いアウトだ。


ただ妥協したアウトは悪だと自分は考えている。


その一回のアウトで下手になることはないかもしれない。ただそれが負けの言い訳を作ってしまうことにもなる。

それが一番もったいない。

それだと絶対に後悔する。


だからこそ、今一度自分が練習を毎回参加出来るためにどれだけ尽くせているか、もう一度みんな考えてみて欲しい。



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