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2020

『チームと共に』4年 MG 藤本菜央

夏の暑い時期に6Lもの水を持参していて逆に心配になりました。心優しいひろきからバトンを受け取った藤本です。


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思えば、本気になってる「フリ」ばかりでこれまで生きてきたと感じる。


高校3年間、学校でも一目置かれるような厳しい部活で過ごした。大人数で何かを成し遂げる達成感は、他の苦しかったことを忘れるほどであったし、何よりたくさんの心がアツくてストイックな仲間を持てて幸せだった。

誇らしい経験だった。



というと、さぞかし素晴らしい青春時代を送ったのだろうと思われるが、

当の自分は「チームプレー」「大人数の組織」という言葉にかまけて、ただ本気になっているフリをしていただけだった。

いつしか「技術を向上させること」より「人に怒られないこと」にフォーカスするようになり、向上心など失い努力をやめていた。人の陰に隠れて悪目立ちしなければいいと思っていた。

自分が得た達成感は、自分の力で掴み取ったものではなく周りの努力にタダ乗りして、”本気の集団に所属している自分”に酔いしれているだけだったのだろう。




そんな自分が大学生になり、選んだ場所はラクロス部だった。

入部したきっかけは、大学生でも本気になって打ち込めるものがあるのか、かっこいいなと思ったから。

新歓期に早起きへの不安やTSというポジションへの不安をたくさん聞かれたが、いけるっしょ!って1ミリも考えずに勢いで飛び込んだ。




案の定、たくさん苦しんだ。




グラウンドに来ると覚えることが多すぎる、家に帰るとやること(しかも締め切りつき)が多すぎる、ミスしたら怒られる恐怖との無限の戦い、など



ただこなすことに必死になる。

自分の成長がわからないし考える余裕もない。

誰のために、なんのためにやっているのかわからない。



TSあるあるですね、毎年どこかしらのチームの引退ブログでは必ず現れる話だと思います。

仕事の目的に目を向ける余裕などなく、たくさんの仕事をミスなく行うことがTSの真骨頂だと思っていた。

だから脳死で毎日生きて、ミスなくできた時は喜んだ。逆に自分にミスがあったらチームが勝とうが全然嬉しくなかった。


また本気の「フリ」をしていた。自分の心がチームになかったのだ。




変わるきっかけとなったのは、組織外やチーム外の人に目を向けるようになってから。

最初はただ楽しいなくらいで始めた審判活動は、自分の存在意義を考える大きなきっかけとなった。

尊敬する上級審判員の社会人の方々や同じ志で審判活動を行う他大の友達との対話を通じて、いかに自分が自己満だったか思い知らされた。また、他大のTSの取り組みを聞くのは自分のモチベーションに大きく影響していた。


同期プレイヤーにはよく怒られるしほんとに厳しいなあと思ってた。

でも寒かろうが雨が降ろうが自主練してる姿を見ると、コロナ禍でもやれることを全力でやる姿を見ると、ラクロスがほんとに好きで子供みたいに楽しそうな姿を見ると、自分の中で「わたしも頑張らないと」ってスイッチが入るのを感じていた。



本気の人に本気で応えたいって、常に思わせられ続けた。



今までは、周りが頑張ってるから頑張ろうとか、自発的ではなく外からもらうモチベーションってなんか違うと思ってた。知らず知らず自分は楽な道を選んでいた。



でも今は違う。

みんなの頑張りにタダ乗りして満足感を得ている自分はもういない。

誰にも気づかれないような地道で細かいことでも、それが勝ちにつながるならば全力で全うする。そして、チームとともに変わり続けることを恐れない。



それでもまだ成長できるはず。まだ言い訳してる部分があるはず。

コロナで大変だったけど、試合ができてよかったね、感謝して終わろうね、っていうのは絶対に嫌だ。


まずは慶應に勝って、全部勝って、今年の一橋すごくね?って言われたい。

笑って泣いてもう感情がぐっちゃぐちゃになるまで喜んで終わりたい。

勝ちましょう!

※本人左から2番目


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次は写真撮られるの大好きなフミフミのブログです!


4年 MG 藤本菜央


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