同じポジションのライバルであり最高の友でもある、髙橋遼から回ってきました、橋本優大です。
彼をMCに抜擢したことは21SERPENTSの一つの功績と言えるでしょう。それほどに頼りになる男でした。
引退ブログのラストということで、何を書こうか、この立場から何を書くべきかひたすらに悩み、書いては消し、書いては消しを繰り返しています。
21SERPENTSに対する愛はこれまで直接部員に対して無限に伝えてきたし、他にも伝えたいことは挙げはじめたら止まらなくなる。
かと思えば、目標を達成して「日本一とは」というブログでも書きたかったなと想像しては、悔しくて手が止まる。
正直いまだに悔しいです。というか、一生消えないんだろうな。引退ブログがこんな冒頭になっていること自体悔しい。
そんな未練がましい気持ちも繰り返しましたが、最終的には、
未来のSERPENTSを担う後輩たちへの問いと、SERPENTSへの感謝を残すことにしました。
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「なぜ勝たなければならないのか」
主将として強く感じたのは、この問いの重要性です。
それは自らを奮い立たせるため、そして仲間を奮い立たせるために必要なのです。
スポーツではよく「勝ちたい、とより強く思ったチームが勝つ」と言われます。
これまでの人生でいろんなチームを見てきましたが、僕としても正しい言葉であるように思えます。
この話は、その程度を左右する勝利へのこだわりの強さ、
自分にとって勝つことはどのような意味を持つのかという自問自答に関する話です。
「あなたは勝ちたいですか?」と聞かれれば全員がYesと答えるであろうが、
「あなたはなぜ勝ちたいのですか?」と聞かれた時に、心にもない綺麗事ではなく、世間に期待されたテンプレートではなく、
真心で覚悟を語れる人はどのくらいいるだろうか。
日々のルーティンの中では埋もれてしまいがちなこの問いに対して、
常にこの問いを自分に問うているかどうかは、その1日、その一瞬をどう使うかを大きく左右します。
その日々の小さな変化が己の己に対する勝敗を決定し、最終的には結果という形に現れる。
慶應に対する敗北も、これに尽きる。
「私は勝利というもの自体に価値を感じている、それ以上でもそれ以下でもない」
そう考える人もいると思うが、それで自分は頑張れても、人を頑張らせるためには必要な言語化だと思います。
言葉にせず背中で語るにしても、その背景にあるストーリーこそが人を動かします。
そのためには口にはしなくとも、心の中で言葉にしてみてください。
それが「組織力」につながります。
僕にとっての理由はこうでした。
「SERPENTSが『最高のチーム』だと証明し、21SERPENTSの存在意義を示したかった。」
負けてしまったら、たとえ「いいチーム」ではあっても「最高」ではない。
大好きな仲間が、愛するチームが「最高」であることを証明するために、勝たなくてはならない、と。
勝たなければならない理由は十人十色、正解もありません。
でも突き詰めていけば最終的には「自分の幸福」につながる理由があるはずです。
他人にどう思われてもいい、ただ少なくとも自分だけはこれは信じられる、そんな理由を探して欲しいです。
そして、そのヒントになるのが「SERPENTSフィロソフィー」なのだと、僕は思います。
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SERPENTSは僕の大学4年間を「宝物」へと昇華してくれました。
弱い自分、新たな自分を発見させてくれました。さまざまな人との大切な出会いをさせてくれました。
読んでいる人がどれほどいるかはわかりませんが、届かなくとも自己満足で感謝を書こうと思います。
OBOGの方々
現役を気にかけて足を運んでいただく、経済的に支援いただく、激励のメッセージをいただく、さまざまな形でのご支援ご声援ありがとうございました。
シーズン当初、OBOGの皆さんに宣言した「学生日本一」という目標は達成できずに終わってしまいました。
ご期待いただいた皆様を裏切る結果となってしまったことが無念でなりません。
今後自分も将来のSERPENTSのために還元していこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
保護者の方々
SERPENTSの活動は皆様のご支援無くしてはあり得ませんでした。本当にありがとうございました。
特に今年は保護者様同士でのつながりや、保護者の方のSERPENTSに対する関心の強さが僕の元にも届いており、
「私のお母さん、〇〇(部員)のファンなの」などと聞いては、僕自身も嬉しく誇らしく思っておりました。
今後もSERPENTSにご興味を持っていただけたら本望です。
GM立川さん、コーチの方々
チームビルディングから最後まで、僕たちを導いてくださり本当にありがとうございました。
特にコロナで運営が難しく幹部が苦戦をしている時、常に刺激を与えてくださり本当に助かりました。
結果で恩返しできなかったことが何より心残りですが、皆さんとラクロスができて「楽しかった」の一言に尽きます。
後輩たち
みんな一人一人が21SERPENTSを彩ってくれたおかげで、より強く、より魅力的なチームになりました。ありがとう。
最高の形でのバトンパスとはならなかったこと、本当に申し訳ない。
今後もみんなの力になれることはやるし、なにより応援しています。
同期へ
これから先の僕の夢があります。
俺ら同期がこの4年間の思い出を胸に、
それぞれが自分のフィールドで大いに活躍し、成長し、意気揚々とそれを互いに語り合う。くだらない話も交えながら。
そんな瞬間をこれから何回も迎えたいです。
今まで本当にありがとう、これからもよろしく。
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以上で橋本優大、そして4年生の引退ブログは終了です。これまで一つでも読んでくれた方、ありがとうございました。
そして企画してくれたSNS班のみんな、ありがとうね。
僕たちの活動の証が、将来のSERPENTSの力になり、21SERPENTSの存在意義となることを祈っています。
~奪取~