今年度MG長を務めました、住安奏です。
はじめに、平素よりSERPENTSに他大なるご支援、ご声援をくださっている皆様へ、心より感謝申し上げます。
部の会計を司ってくれ、来年からはみんなの税金を集めることに喜びを見出しているみすずから回ってきました。この1年、みすずが練習にいる日は心強かったです。
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引退ブログはこれまでお世話になった方への感謝を書こうとだいぶ前から決めていましたが、その前に少し、自分の想いも書いてみました。
少しと言いつつ長いですが、最後なのでご容赦ください…!目次は以下の通りです!
◆譲れないこと
◆「なんとなく」を無くす
◆同じ方向を向く
◆お世話になった方へ
◆譲れないこと
「ラクロス部に所属しているなかで、譲れないことは何ですか?」
私の譲れないことは、この4年間「日本一になること」でした。別に「日本一」の称号に惹かれているのではなく、日本一を「本気で」目指す過程・その先でしか得られない失敗や心の成長、出会い、能力、考え方、達成感、感情共有…etc、それらを自分の人格や人生を彩るエッセンスとして1つでも多く吸収したいという思いでした。
譲れないこと=日本一になること、だったからこそ、私はこの4年間、物事を自分の好き嫌いや、やりたいかやりたくないかや、自分が楽か大変かや、自分にメリットがあるかないかや、失敗するかしないかで判断したことは無かったです。物事をするかしないか、決断するときの判断軸は「日本一に繋がるか繋がらないか」これが全てでした。
思い返せば、自分にメリットはないけど責任を背負うこと、好きじゃないけど大変なことに山ほど取り組んできました。でもその全て、「日本一に繋がる」と自分が判断したことだったからこそ、全部に一生懸命で、全部にやりがいをもてて、苦楽ひっくるめて全てが最高に楽しかったです。無駄な時間は一瞬も無かったと思えます。全力で駆け抜けた4年間は、過去22年間の人生において最も有意味で、この先の人生の糧となる貴重な時間でした。
譲れないことは様々だと思うけど、自分なりの譲れないことを認識して、後悔をしない選択を積み重ねて欲しいです。
◆「なんとなく」を無くす
上のような考え方なので、1年生のときから一橋というチームがどうやったら日本一になれるのか、客観的に考え続けてきました。個人として、チームとして、取り組めたものもあればまだまだな課題もある。その結果Final4にも届かなかった。そんな課題のうちの1つで、個々人の意識次第でできることが、「なんとなくやっている」ことの意義を考えて見つけることだと思います。
「なんでこの時期にこのメニューやるんだろう」
「なんでオンオフ走はこの秒数なんだろう」
「なんでこのデータを私がこの日までにまとめなきゃいけないんだろう」
「なんでダウンちゃんとやらないと厳しく指摘されるんだろう」
意義が分からないからなんとなくやる、やる気が起きない、やり方が適当になる……一橋は、経験年数や環境でアドバンテージがある強豪校や社会人より、成長速度を上げていかないといけないのに、「なんとなく」で毎日過ごしていたら、非常にもったいない。意義が見出せないなら放置せずに聞いてみる、その結果意義が無いと思ったのなら、他の提案をしてみてください。
上に例示したことは細かいことだけど、細かいことの積み重ねで全てが決まってくる。だからこそ、一つ一つに真摯に向き合える人が多いチームは強いと思います。
◆同じ方向を向く
これは、何かを決める立場の人に伝わったらいいなと思うこと。私自身もこの1年間特に大切にしていたことです。簡潔に言うと、「自分が最重要だと思うこと」と「他の人・チームが最重要だと思うこと」がイコールである状態で物事を進めるということです。就活の時にお世話になった方の言葉を借りると、「チームにとって〇〇が重要だと考えて、プロジェクトを推進したとしても、他の人やチームが〇〇より▲▲が重要だしあなたに▲▲に力を入れて欲しいと考えていたら、自分がチームのためと思ってやっていることが、本当の意味ではチームのためになっていないかもしれないし、本当の意味でチームが一枚岩になれていないといえる」からです。
実際に今年は、真に勝因となれるMG組織を作るためMG組織のあり方(メンタリティ・貢献範囲など)を大きく変える方針を立てましたが、それを独断で確定、実行することはしませんでした。方向性が幹部やコーチなど、他の立場の人も求めるもの、目指すものと合致しているのか、各方面とのミーティングを設定して、意見を聞いて擦り合わせを丁寧に行いました。目指すMG組織像を実現した先に、目指すチーム像の実現がなくては意味がないと思うからです。方針草案を説明するために、そこに込めた想い、分析の結果わかった現状や課題、目標、取組などをまとめたドキュメントは9ページに及びました。
私は、SERPENTSフィロソフィーの3本柱の1つである「組織力」とは、組織の体積以上に「密度」だと考えています。各々がバラバラの方向ではなく、同じ方向を向いて、一丸となって進んでいける組織を作ることを、MG長として1番大切にしていました。
(一個下の代は、日本一への強い想いを持っている人が多くて素敵だなと思います!想いが強いがゆえに周りが見えなかったり、上手く伝えられずモヤモヤを抱えたり、不器用な子が多いなって思うけど、ぶつかっても互いに同じ想いを持っていることを忘れずに、コミュニケーションを諦めずに良いチームを作っていって欲しいです!今年は本当にありがとう!応援してる!!!)
◆お世話になった方へ
4年間、山あり谷ありでしたが、本当に周りの人に支えられて、やり遂げることが出来ました。最後にお礼を言わせてください。
川添さん、橋本さん、こまつさん
私の日本一への想いや、そのために「チームをこう変えたい」という覚悟を信じて頼りにしてくださっていたのがとても嬉しかったです。そして、沢山力を貸してくださりとても心強かったです。MG組織のあり方を大きく変えようという中で、何度も相談や勉強会に付き合ってくださった川添さん、こちらがお願いするより先に手を差し伸べてくださった橋本さん、希望も不安も言語化し共有する機会をマメに作ってくださったこまつさん。本当に本当にありがとうございました。結果で恩返しができなかったことが悔しくて仕方がないです。
MGの先輩方
運営方針をめぐって話し合いが白熱したり、思うように行かなくて涙したり…先輩たちがチームに対して全力で向き合っている姿を間近で見せてもらったからこそ、私も最後まで走り切ることができました。ご飯に誘って悩みを聞いてくださったり、試合後に感想をくださったり、温かさに何度も助けられました。SERPENTSに入ってみなさんと出会えてよかったです!
同期
いろんなことがあったけど、みんなと一緒に成長できて楽しかった。たまーにかけてくれる優しい言葉が結構嬉しかったです。ベンチにいると、みんなのメンタルが伝わってくるんだけど、リーグ戦に向けて、そしてリーグ戦が始まってからも、みんながプレーだけでなくメンタル的にも強くなっているのがひしひしと感じられて、自分はとても刺激を受けていました。最後までワクワクさせてくれてありがとう!悔しいね!
友人たち
部のアカウントでしか告知していないブログを想像以上に多くの友人が読んでいてくれたり、お互いに最近頑張っていることを共有して励まし合えたり。互いの活躍を互いの糧にできる、そんな友人に囲まれていて、私は幸せです。沢山応援してくれて、ラクロス部の活躍を喜んでくれてありがとう!自分にはこんなに沢山味方がいるんだと思って、心強かったです!
家族
22年間、「これをしなさい」と何かを強制されたことは一度もなく、私のやりたいことを信じて応援してくれてありがとう。いつも何かを頑張っている弟、私の良きライバルでいてくれてありがとう。これからもよろしく!
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こんなに長い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。改めて、SERPENTS、そして私たちの活動を支えてくださっている一楽会の皆様、部に関わるすべての方々に感謝申し上げます。
次はハマーダです。クラスではハマーダと呼ばれていたのですが、部内では呼ぶ人が少なくて寂しいです。いじられおふざけキャラの彼ですが、真面目なブログを書いている気がします。さて、予想はあたるのでしょうか…?