かまから回ってきました。彼とは引退しても週一で必ず会うので会いたい気持ちは0です。彼の背番号も0です。
まず初めにOBOG保護者様、平素より一橋大学男子ラクロス部へのご支援、ご声援ありがとうございます。皆様の応援に対して日本一という形で恩返しできなかったこと誠に申し訳ありません。
素晴らしい主将として伝えられることは何一つないですが、
日本一失敗した主将として伝えれることはたくさんあります。
今回はたくさん失敗した中の一つのことを伝えたいです。
拙い文章ですが日本一を目指す後輩たちに読んでいただけると幸いです。
たった4年間ラクロスをした僕が痛感したことはは1点の重みです。
17シーズンFinal4慶應戦10-11。
19シーズン東大戦6-6。
21シーズン慶應戦6-7。
歴史を辿れば、この一点の差で多くの先輩方が涙を飲んできました。
そして22シーズン獨協戦3-3。勝てば5年ぶりのファイナル4。その大一番で僕たちも一点に泣きました。
この一点は点差以上に大きいと思います。
あと一点取っていれば、あと一点守れてれば違う場所にいて、大袈裟に言えば違う人生になってたかもしれない。
人によっては人生変わるくらい、一点には価値があるかも知れません。
この一点を幸せなものにするために何をすべきか。
それは徹底的に細部にこだわることに尽きると思います。
眠い時、疲れてる時でもけど練習を全力でやる。
筋トレは追い込む。
ミーテは決まった時間に納得するまでやる。
壁当てはやらないと死にたくなる。
シュー練をする。
ワンワンをする。
66見まくる。
ラクロッサーにとって当たり前のことを徹底に細部にこだわってやる。
「活躍できないので休部します。」
「練習きついので休部します。」
「お腹痛いので練習不参加です。」
「バイトでミーテ休みます。」
「ミスしたので萎えて何もできないです。」
アップをしない。
入りたいメニューだけ入る。
ダウン中は喋るだけ。
大事な試合前に遊ぶ。
ミーテ遅刻する。
こんなことをチームの一人でもやっていれば、日本一は現実的なものにはならないです。
本当に日本一を取りたいならバイト禁止、自主練と筋トレ毎日やりまくる。
日本一は徹底したスケジュール管理のもと一人一人がラクロスに全てを捧げて初めて達成できるかどうかのスタートラインに立てるはずです。
壁当てちょっとやって自主練した気になるやつ、フィーホ自主練にたまにくるやつをチームとして褒めてるうちは勝てない。それではあまりにも基準が低すぎるからです。
練習中喧嘩したり、言い合ったりするのは当たり前。それは本当に試合で勝ちたいから活躍したいから。部員にどう思われるかどうかは重要じゃないし、他人からの評価なんて試合に負けることと比べたら痛くも痒くもないはずです。
練習中、日本一にずっとこだわってやってきました。その分多くの人に辛い思いもさせた。
最初の四角パスも「シュート打つくらい速く、基準高く」が口癖でした。練習中一度も手を抜いたことはないし、常にリーグ戦を想定して練習してきました。それでも明治戦の最後のプレーや武蔵戦の初歩的なミスなど、危うく自分のせいで2部に落ちるところでした。
どんなにこだわっても自分のような過ちや失敗を犯すし、そうならないためにも一点にこだわってほしい。その一点を自分のものにするためには、どんなに些細なことでも日本一に繋がると信じて徹底的にこだわる以外方法はないと思います。
一人一人の些細な行動が誰かの力になったり、原動力になったり、勝つ要因になったりします。
僕にとってそれは誰かの空元気だったり、グラボだったり、一生懸命走ってる姿だったり、一緒に練習の準備をしてくれる仲間にありました。
長々と書きましたが結局、僕たちが勝てなかったのは一点に甘かった。それに尽きる。一点に細部にこだわり抜く日本一の基準へチームを巻き込めなかった僕の責任でしかありません。
ここまで自分、そして22SERPENTSを信じてついて来てくれたみんな本当にありがとう。日本一本当にとりたかった。
後輩たちには十分すぎるくらい悔しくてきつい思いを味合わせてしまったから、来年こそ勝って勝ちまくって楽しいシーズンを送ってほしい。
そのために4年間という限られた時間の中で練習中は徹底的に日本一にこだわって自分を、仲間を追い込んでほしい。
そして、せめてリーグ戦という憧れの舞台では笑顔で純粋にラクロスというスポーツを楽しんでほしいです。
22SERPENTS主将 文翼 #10