このブログをご覧になられている皆様、平素より僕たちSERPENTSを非常に温かく応援して下さりありがとうございます。定型文に聞こえるかもしれませんが、今年1年間、僕の耳にはどの大学よりも一橋への応援が大きく深く聞こえてきました。多くの方々に支えられてここまでやってくることができたのだと、リーグ戦を通じて改めて実感いたしました。本当にありがとうございました。
僕の前に書いたのは野村君ですか。シーズン中はずっといがみあっていましたね。ゴーリーアップの時も全然喋んないしね。まあ嫌いなところもあったけど、尊敬できる部分が多かったのは事実。彼との思い出話は尽きないのでまた今度。
申し遅れました。今年度主将を務めました、七尾崇仁です。キャラ通り稚拙な文章となっていますがご容赦ください。引退したときにチームの前で話したことですが、なんとなくウケが悪かった気がしたので、ブログでも話します。あと、大事なことなので。
「嫌われる勇気」
これが一番難しかったですね。多分みんな口では自分が嫌われたってなにしたって、チームが勝てばいいとか、かっこいいこと言うと思います。そして、それは大抵、本心です。自分もシーズン当初、コーチから「嫌われるか嫌われないかで物事を判断してないか」と言われ全力で否定しました。そんな自覚はなかったからです。でも今思えば、チームが勝つために必要かどうかで判断するのではなく、チームから嫌われてしまうかどうかで判断をしていた時期があった気がします。
よく考えればこれは自然なことでもあります。
自分がもしチームからむっちゃ嫌われていたら、自分の言うことに誰が耳を傾けてくれるのだろうか。話を聞かれなくなったリーダーは実質無意味です。この状態を恐れるのは当然のことです。だから、チームメイトの顔色をうかがって、みんなから嫌われない程度にしか強く言えなくなる。最悪のサイクルですね。
ですが、こういう傷つきたくないリーダーはのちのちちゃんと嫌われてしまう気がします。チームは意外と無理やりにでも引っ張ってくれるようなリーダーを求めていたりします。雨の中も風の中も、きついフィジカルのメニューも、やれと言ったら一通り御託を並べてから、ちゃんとやる子たちです。ただ、先陣切ってやらないだけで。なので、先陣切ってやらないといけない役職の人がみんなを鼓舞することができないようでは普通に嫌われます。嫌われたくないって頑張った分だけ嫌われるってことですね。
あと、嫌われるかどうかで判断軸を持ってしまうと、本当に自分が作りたいチームが作れない、自分がやりたいことができない、という事態に陥ります。当然強いチームを作りたいわけですから、キツイものを部員に強いる場面が必ず出てきます。ここで判断軸が、チームに必要かどうか、勝つために必要かどうかであれば、判断に迷わず提示できるし、幹部内で意見が衝突しても、判断軸が同じであれば答えは同じはずです。自分が本当になりたい姿は、みんなから好かれて仕方がない主将ではなく、強いチームの主将です。どうしても、ぶれてきてしまうことがあるので、「勝つために」と暗唱しながら、気を正しく持ってシーズンを走り抜けてください。
「嫌われる勇気」
この大事な勇気を小さい場面でもいいからチームのために行動に変えられたら、そんな勇気ある人でチームが溢れたら、そのチームは絶対に強いのではないでしょうか。
話が突然変わりますが、僕はSERPENTSが大好きです。最後の1年間は特に。みんながグラウンドで楽しそうにラクロスしていて、自分もその一員で、おまけに試合に勝った日にはもう格別でした。だからこそ、「嫌われたくない」っていう心が本当に邪魔でした。大好きなSERPENTSが大好きなまま終わってくれるには、やっぱり勝つしかありません。そのためには、時には大ゲンカも必要です。サッカー日本代表の元監督である岡田武史氏はこう言っていました。「勝つチームには一体感がある。が、チームを作るときに一体感から作ると失敗する。」だから、仲良しチームを目指さず、勝つためをとことん追求してほしいです。来年のチームは今年以上に勝つことに貪欲で、紆余曲折ありながらも、リーグ戦が終わるころには、まだお前とラクロスがしてーよとか平気で言う一体感のある最強チームを、森君が作ってくれると思います。今年以上に来年に期待大です。
これで僕が今年1年間、難しかったことの紹介を終わります。最後に読んでいるかわからないけど、どうせ見つけ出して読んでいる両親にこの場を借りて一言、感謝をさせてください。
1年浪人した上に、就活している時間がもったいないと言って留年まで認めてくれたことに心から感謝しています。おかげでかけがえのない4年間と一生ものの仲間を手にしました。本当にありがとう。ただ、まだもう一年部屋は臭いです。
主将 #4 七尾崇仁