不世出の酒豪、たいまいからバトンを受け取りました。
彼女はSERPENTSの活動だけでなく、U20の活動にも尽力していて、ラクロス愛の塊でした。社会に出てワーカホリックになるのが容易に想像できます。
因みに、仕返しっぽい紹介文は彼女が二度も握りつぶしてきました。強かですね。
平素より一橋大学男子ラクロス部に多大なるご支援・ご声援を下さる皆様に心より感謝申し上げます。4年になって、幹部になって、改めて皆様に支えられていることを実感しました。重ねて感謝申し上げます。今後ともSERPENTSへのご支援・ご声援を宜しくお願い致します。
25シーズンでMCを務めました、DFの松澤陸です。
さて引退ブログです。一橋他大関係なく引退ブログを読み漁ってはこの人は4年間こういう思いで過ごしてきたんだなと感情移入するのが好きだったので、4年間の振り返りと感じたことを書こうと思います。多分、長いです。

入部理由は、学生日本一になりたいから
という崇高な思いではなく、新しいスポーツをやりたくて、高校の先輩の勧誘がしつこかったから。そんでもって一橋のサークルにはカレッジスポーツを扱うところがほぼなかったからです。決め手はビー場の武蔵戦でしたが、他の選択肢は無いなーって思って、若干、消去法的に入部しました。
そんな甘い理由で入ったからなのか、1年次は怪我でほぼプレーできず、サマー・ウィンターに1秒も出られませんでした。DFミーテ後に個別ミーテを開いてくださった河戸さんに恩返しできずにシーズンを終えたのが申し訳なかったです。
2年生。体重が増えたからなのか、修さんにB初戦の早稲田戦のスタメンに選んでもらいました。結果はほぼ何もできず、続く武蔵戦もオフボのミスで失点し途中交代しました。努力が結果に結びつかなくて苦しんで、それ以上の努力を諦めていたのがこの時期です。この時期は留学も考えていました。西島君に相談に乗ってもらい、実際に2人で試験も受けました。結果をもとにどこならいけるかなって大学を選んでいた時、高校時代の恩師と会う機会があり、こんなことを言われました。
「大学時代に何か一つ必死で打ち込むものを見つけてほしい」
打ち込めていない自分を見透かされたような気がして、恥じたのを覚えています。留学は行きたかったけど、心のどこかで、上手く行ってない現状からの逃げ道として見てました。本気で留学行きたい人にも本気でラクロスに取り組んでいる人にも失礼だなと思ってラクロスに絞りました。この言葉が無かったら、中途半端な人間のままで一貫性に欠けていましたね。自分の嫌いな人間になるところでした。水野先生、ありがとうございました。
3年は苦しかったです。
絶対に試合に絡むという思いとともに頑張りましたが、合宿中に完全にB落ちしてリーグ戦は1回もベンチインできず、絡めたのは、怪我人が多くてなんか出た、冬のGri戦と裏6の獨協戦だけでした。7年振りのFinal4は全く喜べなくて、ひたすら悔しさと、目標を達成出来ていない情けなさと、だけど自分が頑張らないと来年のチームが苦しいという謎の責任感(今思い返すと傲慢でイタいです)で一杯でした。MC決めの際、「陸がMCの理由は消去法。陽士は来年活躍するからMCじゃないほうがいいと思う」そんな声も聞こえて、悔しすぎて憤死寸前でした。
そんでもって4年。絶対にチームの力になってやると覚悟を決め、今までの人生で1番1つのことにコミットしました。日常のどんな場面にもどんな選択にも、ラクロスが、SERPENTSの日本一が念頭に合って。自分を律し続けたし、そこから逃げなかったのは誇れることです。間違いなく、人生で1番大変で1番楽しかった1年でした。3年間の苦しさはこの1年のためにあったのかと思うくらい、ラクロスが楽しかったです。冬の時期は失点に絡むこともあったけど、リーグ戦が近づくにつれて減っていき、BD数も増えて活躍できると思ってました。だから、初戦の法政戦で負けた時、頭が真っ白になりました。立教戦、OFが逆転してくれたのに最後に失点した時、絶望しました。慶應戦、何も出来ませんでした。そして膝を切りました。
病院で診断されたとき、これから過ごす1分1秒はラクロスに繋がらないのだと、日常の判断基準にラクロッサーとしての自分はいないのだと、虚しくなったのを覚えています。
手術するまでの日々は、練習に行くのが嫌だなと思いながら、義務感で部活に行ってました。皆のプレーする姿を素直に応援できなかったし、プレーできない自分のやれることが何なのかわからなかったです。
ただ手術後、やるべきことが明確になって、OFDF問わずアドバイスしたし、なんならOFミーテにも参加してました。怪我後に前向きになれたのは、最後まで心を燃やそうと思えたのは、この1年間が自分が生きてきた中で1番必死で、苦しんで、楽しんで、本気で向き合った1年だったからです。色んな気付きを得られた大事な1年を、怪我で無気力になって終えたなんて悲しいし、そんなのベッドの上でだらだら過ごすのと何も変わらないじゃんって病院のベッドの上でふと思ったのを覚えています。
最後の日体戦に勝った時、本当に嬉しかった。佐伯がスタン決めたとき、町田がダメ押し点決めたとき、隣の高山と泣いていて実況どころじゃなかったです。
じゃあ、終わり良ければ全て良しなのかと言われるとそうではなくて、
最初は喜びしかなかったのですが、だんだん、自分がピッチに立っていないことへの悔しさとこれで終わってしまうんだという無力感に変わっていったのが心に残っています。やっぱりプレイヤーとして走り切れなかった後悔は一生残るんだろうなって思います。後輩にはこんな思いをしてほしくないです。
この1年、自分が取り組んできたことに微塵も後悔はありません。ただ、その決意がもっと早ければ、自分がピッチで旗風を歌えていたかもしれないし、勝利の当事者になれていたかもしれません。タラレバを言っても仕方ないのでここら辺で振り返るのは終わります。誰かの、筋トレの1レップ、壁に行くための一歩に繋がれば幸いです。

ここからは4年間ラクロスをやってきて大切だなと思ったことの紹介です。
①哲学を持つ
是非、哲学を持って下さい。
他の人にアドバイスを貰ったり、自分から上手い人のプレーを真似ようとする取り組みは皆やると思います。そんな時に、全てを鵜呑みにするのではなくて、自分の目指す姿と合っているのか立ち止まって思考する。これを繰り返すことで自分の哲学なるものが朧気に浮かび上がると思います。僕だったら裏11と筋トレと食事ですかね。これはプレーヤーに限らずです。TSも持っていたらきっと自信を持って、楽しく部活できます。例えば、このメニューのビデオ撮影は誰にも負けない、このテーピングの正確性は1番だ、とかですかね。自分の目指すTS道?に向けて頑張って下さい!
②日本一を目指す覚悟をどれだけ早く持てるか
これは1番大切で1番難しい問題かもしれません。
正直、3年生に上がるまでのラクロスの向き合い方はかなり未熟だった方なので、偉そうで申し訳ないです。
去年歴代の幹部陣にお話を伺いにいった際、「他大は入部時から日本一を目指しているけど、一橋が本当に日本一を目指すのが4年になった時だ。他大の奴に追いつこうと死に物狂いでこの1年を費やす。」と17主将の深見さんに言われました。
これを去年聞いた時、まんま自分だなと思いました。ぶっちゃけ2年の時は上手くなるので必死だし3年次も頑張っていたけど、Aチームに貢献できていなかったというのもあって、日本一を自分事と捉えられたのは、本気で覚悟が決まったのは代替わりオフの時でした。
ただ過去には戻れないので、半端ない覚悟を決めました。そうすれば活躍できるし、チームも日本一に近づけると思い、同期や他大の試合に出てた奴に追いつき追い越すため、やれることはやってきました。
ただ、リーグ戦期にその真意がわかりました。
4年で活躍しているのはどの大学においても3年でリーグ戦に出ている人達で、ぽっと出はいません。当然3年で試合に出ている人は2年から努力をしているし、2年で試合に出ている人は1年から頑張っています。リーグ戦に絡めていない3年生に苦しいことを言うと、やっぱりチームを背負う覚悟って下級生のうちにリーグ戦を経験した人間がほとんどだと思います。事実、今年の学生1部で一橋、他大を含めても試合を決めるプレイヤーは大体3年とか2年の時に試合に出ている。チームを背負う覚悟はベンチインしてるメンバーならもちろんあると思いますが、覚悟がプレーに反映されている、試合を決定づける、そんなプレーヤーは1年間の死に物狂いでは出来上がりませんでした。だからこそ、2年生以下は今から覚悟を持ってほしいし、逆に、3年Bの子には諦めずに必死に食らいついてチームを背負ってほしいと思います。4年が初リーグ戦の人に向けて言うと、絶対に君達にしか表現できないものがあるし、君達にしかできない貢献方法があります。かなりくさいことを言うと、君達に道を示すというのが今年の僕の裏テーマでした。反面教師でも何でもいいので、多少なりとも参考になっていたら嬉しいです。
③規律を守る
これは昨年、関川さんが引退ブログで書いていたことに似ています。
僕らの代はここが弱かったのかなと思います。
増量とか自主練とか部内ルールを守ることってチームの規律を守ることだと思います。その規律を一人でも守っていないと、「あの人がやっていないし、やらなくていいか、今日くらい破ってもいいか」という雰囲気になってしまいます。たかだか100名規模の団体なんです。「やらない奴がおかしい環境」が、「やっている奴が珍しい環境」に変わるのってあっという間です。増量関連は口酸っぱく周りに言ってきましたが、言うだけじゃなくて一緒に飯食うだとか、体重管理に回るとかまでやらなかったのが反省です。周りに要求することが行動だと思っていましたが、仕組みを作るまでが行動でした。

長くなってしまいましたが最後に恒例の感謝コーナーです。
まずは同期
変な奴しかいなくて、ちょっと偏っている皆が大好きです。練習が辛くても同期に会うことで救われてました。辞める人も殆どいなくて、皆、SERPENTSが好きなんだなと思います。今後も定期的に会いたいです。
TS組織
MCをやって改めて、TS組織の凄さがわかりました。皆が下級生のうちからチームのことを考えて行動してくれているおかげで、組織運営が成り立っています。MGにはグラウンドルールの徹底を厳しく求めたし、TRにはリハビリ、テーピングで4年間お世話になりました。STFなんて審判の勉強、スポンサー関連、スコア集計とか仕事量が凄いです。現役プレイヤーは改めてTSに感謝しましょう。本当にありがとう。
先輩DF
多くの方にお世話になりました。大空さんは引退後もコーチとして関わっていただき感謝しかありません。富田と喧嘩してる姿がもう見られないと思うと寂しいです。関川さん大介さんもちょくちょく気にかけてくれてありがとうございました。メンター飲み行きましょう。横田さんがいなければSERPENTSに見向きもしなかったと思います。高校大学とお世話になりました。名前をあげてない方々にもお世話になりました。ありがとうございました。
同期DF
富田
2年Bの頃から一緒だけど、常に数歩先に行かれていて悔しかったです。何度か意見の衝突とかしたけど、それもいい思い出です。社会人になってもbroとか闘将とか言うのは辞めてね。
塚本
4年間塚本がミスらしいミスしてるところを見たことがほぼないです。それくらい頼りになる存在だったし、尊敬しています。たまに出る失言以外は本当に完全無欠ですね。商東戦はちゃんと一橋サイドで応援しましょう。
西島
体重増やせ、筋トレやれって4年間で一番言ったけど、モテ体重をキープし続けたのは逆に一貫性ありますね。ムカつきます。ただ、辛い時期ラクロス頑張れたのは、同じ境遇の西島がいたからです。ありがとう。
きょうすけ
ゆで卵をシャフトで割っていたあの日からもう3年。久しぶりに会った時もまだ増量してました。変な奴です。最後一緒にAで戦えて本当に嬉しかった。同じ5年目として頑張ろう。
境
いつの間にかSSDMになっていて試合に出てました。オンボもオフボも上手くて頼りになりました。つま恋の商品券事件だけは絶対に忘れない。
ゆうすけ
将来、大物になっていそうです。なんで何の弱みもないんでしょうか?弄られているシーンを4年間で一回も見たことがありません。
えいた
高校受験の塾のうるさい奴のまんまでした。相変わらずうるさいです。SSDMになったときはやっとなってくれたという思いと、言いすぎて申し訳なかったなという思いの半々でした。エイトの専属コーチ就任おめでとう。
岡田
いつの間にか5年目回避してました。羨ましい限りです。
郡司
怪我でプレーできない中、最後までCのGコーチとして部活に行っていましたね。今も行っているとブログで知り、尊敬しかないです。
後輩DF
ともひろ、すみには言うことがないです。2人とも上手いし謙虚でいい奴らです。頑張って。すみは雄大いじめすぎないように。
えいと、雄大、まつりょうは皆を引っ張ってください。自信が無くても、今年リーグ戦にあまり絡めてなくても引っ張るのは君達です。自分にだけ目を配るんじゃなくてチームをどう勝ちに導くかの視点を忘れないで。
阿彦、ともひこは今年怪我で苦しかったと思うけど、4年の意地で試合に出て欲しい。ここからの1年が一番楽しいはずだから怪我に気を付けて頑張って!
岸、西川マジで期待しています。4年抜いて試合に出て、当たり前のように活躍してほしい。2人ともというか、この代は皆ストイックで尊敬しています。頑張れ。
やまちゃんは来年も頼りになるの確定だし、沓澤はミーテで喋らない以外完成されているので心配していません。木田は朝練の声量だけ気を付けて。直の頭が痛くなります。
両親
小中高大とスポーツに、勉強に、何不自由なく取り組ませてくれてありがとう。自分のやることなすこと全てを尊重してくれて、伸び伸び過ごすことができました。15年間のスポーツ人生も一旦ここで区切りです。もう怪我しないので安心してください。色々な苦労を掛けたと思いますが、これからは少しずつ恩返ししていきますので、期待していてください。
4年間ありがとうございました。生涯忘れる事のない、人生で一番濃い4年間でした。
次は、後輩から怖がられることを気にしている塚本君です。実は誰よりも童心を忘れない無邪気な好青年です。
そんな彼に最初に言われた言葉は、入部宣言の胴上げ後の、「お前辞めるなよ」でした。そんなに辞めそうに見えたのでしょうか?
一人暮らしを辞め2時間通学を選択した、謎多き津田沼の主のブログに注目です。


