第5戦vs東京大学まであと2日。
4年生のブログ第27回はMF#3照山拓人です。
最後までぜひご覧ください。
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ある人と話した時の一コマ。
「1番ラクロス楽しかった時はいつ??」
「ウィンターで優勝し、MVPになりました!」
「ユースにも選ばれて、アメリカに遠征行きました!」
「DSという日本代表育成選手に選ばれました!」
「じゃあ1番の挫折はなに?」
「昨年、チームが入れ替え戦に行ってしまったことです。」
その人とは初対面で、ほとんど自分のことは伝えていない。そんな中でその人に言われた、このことがとても印象に残っている。
「君は、嬉しい時は自分のことを語るのに、悲しいことは自分じゃなくてチームについて語るんだね。それは、自分から逃げてるだけじゃない?」
ハッとした。会ったばかりの人に自分の本質を見透かされている気がした。
19シーズン開始の時、チームを強くする、みんなで勝てるようなチームにする、そう言ってみんなの前でSCに立候補し、副将も務めた。
そんな自分の奥底に眠る、見たくもない、隠してた感情がふつふつと蘇ってきた。
そうだ。18シーズン勝てなかったのは、入れ替え戦に進んでしまったのは、主力として期待されながらも何も結果を残せなかった俺のせいだ。
悲しかった。
不甲斐なかった。
情けなかった。
逃げ出したかった。
そんな経験をしながらも、今の自分はそれを忘れ、あろうことかチームのせいという言葉に逃げた。
ここで話は変わるが、もう1人の副将の元*1がよく言ってる「自分ゴト化」(じぶんごとか)という話をする。
チームを構成する一人一人が、チームのどんなことも自分のことのように考え、チームをより良い方向に導く。
彼はよく運営面でその話をするが、「自分ゴト化」がより濃く出るのは練習、試合だと思っている。
この1本のシュートを決めれるかどうかでチームが勝つか負けるか決まる。
この1つのグラボを拾えるか、1つのシュートを止めれるか、など沢山シチュエーションはあるが、その都度チームの勝利のために、本気で「自分ゴト化」できてる選手はどれくら
いいるだろう。
(*1 4年副将兼育成コーチ後藤元。今シーズン中盤にプレイヤーから育成コーチに転向、1年生ゴーリーとロングの指導に当たっている。)
そして、自分の話に戻す。
18シーズンの自分は間違いなくこの考えがなかった。
別に俺が決めなくても稜さん*2が決める。
俺が活躍しなくてもチームは勝てる。
そんな思いでプレーしていた。
こういう奴が1人でも早慶にいるだろうか。
日本一を取るであろうチームにいるだろうか。
彼らは常にチームをより良い方向に導くために自分を律してるに決まってる。
それに気づいたのが19シーズン中盤だった。遅い。たしかに遅いが、取り返しがつかないわけじゃない。
(*2 2019卒石川稜さん。昨年度の主将を務め、現在1年生の育成を担当。「最狂」をスローガンに新人戦優勝を目指している。)
この4年間、たくさんの人の思いを感じてきた。たくさんの人に飾られたラクロス人生だった。
みんなとは違うかもしれないが、俺の「自分ゴト化」とは「俺が1番活躍してチームを勝たせること」に他ならない。
小松原*3にも赤坂*4にも篤*5にも負けない。
ユースの奴らにも、DSの奴らにも負けない。
「俺」が目立って活躍して、他大学に勝つ。
これが俺なりの4年間の結論だ。
(*3.4.5. 順に4年AT#10小松原拓海、4年AT#9赤坂淳之介、4年MF#99仲二見篤。照山と共に19SERPENTSのOFを担う。)
4年 副将 #3 照山拓人