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2017

日記リレー 3年 石川稜


浦和が生んだ奇才櫻井から受け取りました。


3年AT石川です。


つらつらと自分の思いを書きました。駄文ですがお許しください。





どんなに頑張ったって越えられない壁がある。


自分は自然と、そう生きてきてしまった。


目の前に一番高い壁が立ちはだかっていても、


自分は、初めからそれを越えようとしない。


心の中で勝手に無理だと諦めている。


越えようとか越えたいとか、思わない、思えない。


そのくせ見栄を張る。


そっと、その横にある少し低い壁を目標とする。


そこに向かってはがんばる。


目指すところをしっかり決めた時の自分は意外と強い。


現状の自分が今どれくらいの能力かはよくわかってる。


目指すレベルがどれくらいなのかもだいたいわかってる。


それを埋めるプロセスもそんなに間違ってない。


だから、最後はそれなりに目指すとこにいる。


だけど、たどり着いたところはそんなに高いところじゃない。


1番高いところは初めから諦めてるから。


たどり着くはずもない、一番高いところ。


でも、別に嫌だとは思ってなかった。


なんとなくはうまくいったから。


それなりにうまくなったから。


そんな自分が今は、


1番高い壁を目指してる。




日本一。




今までの自分なら目指すはずもない高いところ。


変えたのはこのチームでだった。


後輩は関東制覇した。


頼もしい彼らに、


かっこいい背中を見せたくなった。


先輩たちのアツい思いを聞いた。


自分の話も聞いてもらった。


事あるごとに議論した。


反発もした。


それでも背中を押してくれた。


共に戦う覚悟が生まれた。


苦しんでいる同期と話をした。


うまくいってる同期と話をした。


それぞれが悩みを持ってた。


みんながもがいていた。


それでも、一緒にやりきると決めた。


一緒に戦いたい仲間だった。




自分一人では目指さなかった壁。


越えようともしなかった壁。


一番高い壁。


生まれてはじめて、越えたいと思った。


越えようと思った。


一人ではなく、


このチームで。


以前とは少し変わった自分は嫌いじゃない。


前の自分より、いくぶん前向きな気がする。


今更で恥ずかしいけれども、


この部活に入ってよかった。


さあ、


目指すところを決めた時の強い自分を出す時だ。


このチームで


やってやる。


精一杯あがいてやりきってやる。


待ってろ


日本一。




つぎは、長岡が生んだ秀才青木にまわします。



WRITER:石川稜
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