Blog

ブログ更新情報


2018

日記リレー 4年 榎本涼

うっちーこと内田くんから回ってきました4年の榎本です。
うっちーとは、サマーβチームの時から一緒に頑張ってきて、筋トレも帰り道も来年の進路も一緒という素晴らしい仲良しぶりです。


今回は、最近面白いなと思ったことについて書きたいと思います。

先日、「宇宙兄弟 『完璧なリーダー』はもういらない」(長尾彰著)というリーダー論や組織づくりについて書いてある本を読みました。
この本は、マンガの宇宙兄弟を例に取り上げながら、現在、多くの人が理想のリーダーとして掲げるような賢者風リーダーシップと、これからの時代に必要とされる愚者風リーダーシップ(宇宙兄弟の主人公である南波六太が持っている)を比べて、みんなも愚者風リーダーシップを目指してみよう!と主張する本です。
短いし読みやすいので気になる人は読んでみてください。

そして、その中の文章がなるほどなと思ったので、それを僕の解釈を交えて紹介したいと思います。

その文章とは、
「賢者風リーダーシップは[正解]を求めるが、愚者風リーダーシップは[回答]を求める。」というものです。
この意味は、賢者、つまりみんなを先導して引っ張っていくタイプの人間は、問題が起きた時などに[正解]を見つけようとするが、愚者風リーダーシップを持つ人はそうではなく、自分が考えに考えて出した答え、つまり[回答]を重視し、それが正解か不正解かということは求めないということです。


そして、これについてもう少し自分なりに考えてみると、正解があるということは同時に不正解があるということであり、正解を求める人たちは不正解をダメなものとし、見下す傾向がある。それに対し、回答を求める人たちはどんな考え方も1つの回答であると考えるため、自分の中の回答を状況に応じて変えられぬること、そして他の人の回答を認め、尊重することがしやすいのではないかと思った。

例えば、ラクロスの話になるが、大きくクロスを振るシュートをしている人がいたとする。そして、ある時その人は違う人から小さくシュートを打つ方法もあると教わった。この時、大きく振るシュートを正解と捉える人は、小さく振るシュートを不正解だと考えて、それにチャレンジしないかもしれない。しかし、大きく振るシュートを1つの回答と捉える人は、変化を恐れず小さいシュートにまずは取り組みそうだ。

もう一つ例をあげると、あるところに人生を何も悪さなどはせず、真面目に生きてきた人がいたとする。そして、その人の昔仲の良かった友人は、何年か会わないうちに酒とタバコに溺れ、不良になってしまった。
その時、真面目に生きている自分の人生を正解だと捉える人は、その友の生き方を不正解とし、その友のことをすぐに見下し、否定する可能性がある。しかし、真面目な自分の人生を1つの回答と捉える人は、その友の生き方も1つの回答と捉え、その友の生き方を認め、想いを馳せ、実はその友は昔と中身はあまり変わっていなくて良い奴のままだったという事にも気づけるチャンスがある。


ここまで、話を進めてきたが、僕自身、今まで正解を求めて生きてきたかもしれない。
一橋に入って、体育会に入って、今まで勉強も部活も自分なりに一生懸命頑張ってきたと思っている。だから、頑張ることだったり、辛いことを乗り越えて努力することが正解で、そうやって生きている人が素晴らしいんだと思っていた。
しかし、そんな事はないのだと気づいた。
毎日ストイックに働いてはいないけど、自分の趣味を見つけて楽しそうにしている僕のお父さんだって、サークルとバイトを充実させて僕に体育会で頑張ってて凄いねって言って応援してくれる友達だって、それぞれにそれぞれの生き方があって、そのどれもが正解でも不正解でもない、一人一人が出した回答なのだ。
だからこそ、僕は自分自身が納得できるよう な生き方だったり回答を目指して、日々の生活を大事に過ごしたいなと思った。

少し長くなってしまいましたが、読んでくれた方ありがとうございました。


次は、美波です。
彼女は、一見すると元気なうるさい小学生なのですが、実は他人の事をよく観察しているし、自分自身の考えもしっかり持っている小学生です。


WRITER:榎本涼
コメント
名前

内容


長尾彰
2018-11-21 14:34:32

「完璧なリーダーは、もういらない」を読んだくださりありがとうございました。
榎本さんの「回答」を読ませていただき、感銘を受けました。
ご自分でハンドルを握って、楽しく人生をドライブしてください。