こんにちは! SERPENTSは来る5/18(土)に、東大本郷キャンパスにて開催される五月祭試合で昨年に引き続き東京大学との定期戦(商東戦)を行います。
リーグ戦前哨戦ともいえるこの一戦をより一層楽しんでいただけるよう、広報企画として両校主将による対談を行いました。今回はその様子のうち、前半部分を掲載します。ぜひご覧ください。
《両校主将》
東京大学 4年MF#31 黒木颯
一橋大学 4年AT#10 小松原拓海
進行・前半部分文責:一橋大学3年STF・山内凌太
写真:一橋大学4年MF#22・鈴木郁矢
―2人の出会いと、お互いのプレーの印象を教えてください。
黒木:話すようになったのは主将になって、主将会が始まってからだよね。そこで小松原が気さくで話しかけてくれた。 あとは1, 2月の練習試合とかで会ってからかな。
小松原:俺ら内向的な部類だから、他の大学の主将と友達なれなくて笑 他大学の主将さんへ、是非仲良くさせていただきたいです!
黒木:俺らは「よっとも」ではないよね。
小松原:うん。ただLINEとかの反応が塩すぎて寂しい…
黒木:ごめん、あれ塩なのか!笑 気をつけます。
小松原:黒木はめちゃくちゃスピードがあって、ハーフ超えてすぐ高い位置からスピード活かして1on1できるし、クリアも身体デカいのに速いからAT単体じゃ止められないってイメージ。
黒木:この前の練習試合で俺が決めたんだよね、その印象かな。俺の印象は、小松原はアジリティがやばくて、ロールが凄い、本当に。東大のDFも困っているから、いずれちゃんと止められるようにならないと、と思います。しかも速いだけでなく視野取りもしっかりできてフィードを出せるから、抑えないといけないと思っています。
―ここで両チームの昨年度を振り返ります。一橋はブロック最下位で入れ替え戦に進み、辛くも残留をしました。対して東大は決勝まで進み、あと一歩で関東王者のところまで行きました。昨年度の振り返りと、昨年度を踏まえて今年どういうチーム作りをしてきたかについて、お聞かせください。
黒木:前半期は六大戦でも五月祭でも結果が出ず、だいぶ苦しかった。ただ、それでもよかったのはチームとして何をしたいか、何を目標とするかが定まっていて、何をするべきか見失うことなく、チームとして意気消沈した状態でい続けず、目的を持ったまま行動できたこと。それがあって最終的に負けはしたけど関東FINALまで進めたのかなと思っています。それを踏まえて今年は、目的を見失わないでやれば最後良いチームになることは分かっているので、その積み重ねをより大きくしていきたいと思っています。
小松原:俺らは逆に去年は、SPリーグ全勝、五月祭試合も勝って、6月くらいまでめっちゃ良い感じだった。けど、逆にうまくいきすぎていて、個人技術や運営面で自分自身がチームに対してどう貢献しているのかをチームの全員が理解できているわけではなくて、それゆえ結果の裏に隠れた課題を把握できないままシーズンが進んでいっちゃった。だから6, 7月から負け始めても、個人技術が足りないこととか、どう個人がチームに貢献するかとかが、リーグ戦終わるまでわからないままで、その修正が間に合わなくて結局入れ替え戦に行ってしまった。その反省を踏まえて、今年はどう個人がチームを作り貢献するかっていうのをシーズンインから問い続けていて、「個人がどう成長するか」っていうことを意識したチーム作りをしています。
また、俺らは今年『挑越』をスローガンとして掲げていて、これには、去年一部最下位だった俺らは現状維持のことをしても絶対そこを超えられない。常に俺らは挑み続けるしか日本一にはなれる可能性はないってことを全員に意識してほしいって意味を込めました。やっぱり全員が挑み続けて、チャレンジした結果初めて日本一の可能性が出てくると思うので、『挑越』というスローガンの通り、部員全員が常にチャレンジして一つ一つ(目の前の壁を)超えていくんだっていう意思を持ってほしい。
黒木:スローガンでいうと、俺らは今年『勝者であれ』を掲げた。人って、一度決めた目標に向かって常に上昇志向でいて、かつ今やるべきこと、今取るべき振る舞いを全力で行う人にすごく憧れをもつし、これまでの経験から、そういう人がいつも何かを成し遂げるっていうことが染み込んでいると思っている。そういう人になるべきだし、なりたいんだったら目指すべきだよね、って想いを一言にしたのが『勝者であれ』。勝者でありたいと人は思ってるし、勝者になるためには挑戦し続けたり、練習を全力で取り組んだりするはず。そういった個々人の取り組むべきことに紐つけて行動に移してくれると、それが積み重なった結果日本一になれるってこと。最高のスローガン笑。『挑越』は行動目標で行動に移しやすいよね。
小松原:言いやすいしね。
黒木:それに対して勝者であれは意義目標的な。
俺からの質問なんだけど、去年の最初の時期一橋はなんで勝てていたと思う?
小松原:なんでなんだろうね。理由とか実はよく分かってない。一つ言えるのは、一昨年ファイナル4に行ったから、自分たちは強いという、中身のない自信があって、一昨年の良かったものを残したまま流れに乗ってて、それに加えて勝ち癖とかもあった。でもそれって内容が伴ってなくて、そのことが浮き彫りになったのが6月くらい。結局去年の一橋は一昨年に従ってチームを作っていて、周りが新しいことにチャレンジして速く成長していく中、一橋の成長速度が劣っていたから、6月くらいに抜かれてそのまま修正も間に合わなかったということだと思う。
黒木:割と一昨年勝っていたから、今年も勝つでしょって感じで、なんで勝ったのか考えてなかったのか。
小松原:最初の方負けてたら一昨年とは違うんだと気づけていたかもしれないけど、下手に勝っちゃってたから気づけなくて。
黒木:それは東大も気をつけたいな。
小松原:逆に今年は結構負けてて、結構みんなそれに対して反省してて、課題も明確だから、逆に言えば良いって捉えられるかも。
―今年の五月祭試合の注目選手を教えてください。
黒木:うちは味のある中田くんで。
小松原:一橋は誰だろ…
黒木:自分でいいじゃん。
小松原:俺が注目なのは当たり前だから笑
(一同笑い)
小松原:じゃあ俺から。今年の注目選手1人目は3年ATの#11伊谷。去年まではそんなうまくもないし、GB、ライドもちゃんとやらないし、すかしてるし笑、全然Aチームにふさわしくない感じの人間だった。けど、今年に入って、あいつ自身自分が変わって活躍しなきゃチームが勝てないって思いに変わってきたし、1on1とか決めきる力も成長してるから、意識の面でも力の面でもチームにとって欠かせない存在になってる。
黒木:じゃあうちは、3年MFの#33中田で。
小松原:味あるよねえ~
黒木:理由は、プレーはもちろんだけど、とにかく思考水準が高い。すごくチームのことを考えてくれていて、良い意味で俺とも対等に話せる。もっとこうしたら良いんじゃないですか、とかこういうふうが良いですよね、ってことを平気でどんどん言ってくれる。五月祭を良いステップとして今後成長してくれそうだなと思います。
小松原:DFからは、4年の#47江口くん。2年の時からAチームだったけど、そんなに目立った選手ではなかった。でも最近ダイエットを始めて、毎日お猪口くらいのお椀でご飯を食べたり、フルーツグラノーラみたいなOL食でダイエット頑張ってて、その結果どんどん締まってきて、動けて速くてクロスワークもある選手になった。ダイエットが成功した結果今年の注目選手になったと思います。
黒木:じゃあうちのDFの注目選手は3年の#6山木で。彼はめちゃくちゃでかくて、パワーがあって、プレッシャーにいってボールダウンさせるという点でも優れてる。あと、型にはまらないタイプで、東大にはいなかったクロスワークがあるタイプでクリエイティビティがあるというか、観客を沸かせられるようなプレーを見せてくれるんじゃないかと思います。
―2人の個人的なところにフォーカスしたいのですが、目指している選手像はありますか?
小松原:去年は、稜さん(注 ・2018年度主将 AT#7石川稜)という1on1が得意な選手がいて、俺も得意だったけど稜さんほどではなかったからクリースでプレーしていた。けど、今年はそこまで1on1得意な人がいないから、俺が1on1で崩して、フィードも出せて、かつ決められるような選手にならないといけないなと思ったから、とりあえず自分の1on1で崩してシュートまで行くっていうプレーを意識して日々練習していて… 要はオールラウンダーを目指してる。
黒木:俺はすごく具体的に言うと1試合に2点に絡める選手になりたいなと思ってる。目指している具体的な選手像というのはないけど、今はとにかく自分の得意なシュートとかパターンを見つけて練習して、その中で武器になりそうなものを磨いていきたいなと思っています。あとは、主将という立場なので、主に劣勢の時に落ち着いたプレーヤーでありたいと思っています。勝ってる時ってチームも勝手に波に乗れるけど、沈んでいるときに落ち着いた存在でありたい。
小松原:最近ずっと思ってるんだけど、一応声は出すけど雰囲気的にはお通夜ムードの奴をどう鼓舞して本当に勝つための雰囲気にしていくかっていうのは本当に難しいことだよね。
黒木:あらかじめ想定しておくとか良いのかもね。こういうシチュエーションのときはこう盛り上げる、とか。最近は結構苦しめなの?
小松原:そうだね。最近は結構苦しい結果が多くて、それで負け癖のついちゃってる選手も多い。今回も負けるだろって思っちゃう選手たちにどうアプローチして、本気で勝ちに行く姿勢にできるかっていうのが難しいところ。俺らは1年生の時ウィンターステージで優勝しているけど、今の2, 3年生はサマー・ウィンターとも負けてるし、加えて今の2年生はリーグ戦も入れ替え戦しか知らない。だから、俺らの代は勝つってことのイメージが湧くけど、下の学年は勝つことのイメージも少なくて、勝つことへの執着心とかも湧きにくいから、どう成功体験を積ませて、勝ちたいと思わせるか、勝つための雰囲気をつくっていけるかが難しい。
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前半はここまで! 後半では、部員数100人を超えるチームをどう1つにまとめるか、や国立大学ながら関東1部で戦えている強さの理由など、東大と一橋大の共通点について双方の主将から語ってもらいました。エール交換や日頃支えていただいているOB, OG, 保護者の方へのメッセージもございます。
主将対談の後半は東京大学男子ラクロス部のHPにて公開しています。アクセスはこちら。
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■日時
5/18(土) 東京大学 vs 一橋大学 11:00FO!!(10:50~選手紹介)
■アクセス
東京大学本郷キャンパス御殿下グラウンド
丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩15分
※諸注意
・グラウンドでは【傘をさしての観戦は禁止】です。当日、雨の予報がある場合には雨合羽をご持参ください。
・ヒールのある靴や革靴はご遠慮ください。
・グラウンド内での飲食はお控えください。
・《他大学ラクロス部の皆様へ》例年、五月祭試合のスカウティングはフェンスの外から行っていただいておりましたが、今年は【フェンスの外からも含め、原則スカウティングは禁止】とさせていただくことになりました。ご理解のほどよろしくお願いいたします。