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2024

『24SERPENTS』AT/MF 森喜洋

元カノから回ってきました。FO界で知らない人がいない世代最強の彼ですが、僕の前では弱みを見せてくれるのがちゅきです。彼とは同期の中でも多くの時間を過ごしてきました、そんな彼との卒業旅行で伝説を残したいです。



最後のホイッスルが聞こえた時、負けが何を意味するのかはあまりにも残酷で本能で頭の中からシャットアウトした。

敗北後のリーダーの言動がチームを鼓舞すると知っていた。チームはついさっき死んでしまったのに何故か24SERPENTSの未来を考えていた。機械的にいつも通り気丈に振る舞う、そんな悲しい夜だった。


引退翌日、産声ぶりに声を上げて泣いた。延々と流れてくる涙と嗚咽の中に思った感情は自らの引退の悲しさではなく、大切な同期を引退させてしまった申し訳なさだった。



ご紹介遅れました。今年度主将を務めました森喜洋です。1年間選手たちを支えてくださったOB,OG保護者の皆様、スポンサー企業の皆様、他大学の皆様、暖かいご支援の数々を本当にありがとうございました。1年間共に戦って下さり本当に心強かったです。我々の活動を通して皆様に少しでも感動を与えられていたら幸いです。



さぁ引退ブログ。国立のアフロが書きます。日本建築界の宝から認められたこの芸術に関してごちゃごちゃ言う人は首席取ってからにしましょう。


このブログ投稿が終わってしまうと本当に24SERPENTSが終わってしまったことを実感しそうで、ダラダラと最後までゴネながら書いています笑。これを書き終わったら僕も切り替えて次の人生へと向かっていこうと思います。


何を書くか迷いましたが、本日は


①大好きな24SERPENTSについて

②自分語り


こんな感じで行こうかなと思います。




①大好きな24SERPENTSについて



ブログを読んでくれた人に僕はこのチームの良さを語りたい。結果的に慶應に負け「いいチーム」どまりだったこのチームの良さを最後まで発信したい。しばしお付き合い下さい笑


「ガリ勉が運動エリートと対等に渡り合い、勝利する」そんな物語を叶えるために一橋でラクロスを始めました。弱者が強者を倒すためのプロセスには万人に再現性があると思うから。(ボルトが100mで勝ってもボルトだから、、、ってなるけど足遅いやつが勝ったら俺にも勝てるかも的な)


僕らのチームには高校時代に帰宅部の奴(圭吾)がいて、文化部(戸丸)がいて、茶道部(加納)がいて、運動部にいたやつもいわゆるガリ勉の奴らばっかで中高一貫のおベンベン達だ。そんなヤツらが4年間で本気で日本一に夢を見た。頭を使って慶應を倒そうとした。倒せそうだった、、、


まず僕は一橋のこのポジショニングがすごい好き。なんか弱者のヒーローみたいなそんな気がしてなりません。東大や一橋が1部で活躍し続けなければ行けない理由は、ここにあると個人的には思っています。特に東大にはラクロスでも負けたらほんとに何も勝てないので、毎年の定期戦は非常に盛り上がります。ぜひ来年も来てみてください!



そして24SERPENTSは最高です。


人間臭い。そんな評価がこのチームには適当でしょう。


練習試合では全ての1部の大学に負けました。2部の大学にも負けました。7大戦もほとんどが1点差ゲームでした。


でも、強かった。


社会人王者とは互角に渡り合えたし、社会人相手に勝つことが当たり前の雰囲気で練習試合に望んでいた。合宿最終日にギリ勝って「危ねぇ〜」とみんなが言ってたのはチームの基準が高くて嬉しかった。


2年生から3年間Aにいたけれどこんなに社会人に勝つチームは初めて。このチームのポテンシャルはFINAL4で終わっていいものなんかじゃなかったと思う度に、主将の力不足を痛感します。


そんな人間味溢れるこのチームが大好きだった。勝ったら調子に乗って負け、負けたら死に物狂いで頑張って泥臭く勝利をもぎ取りに行く。インテリと外から言われる僕たちの戦術スローガンが「Passion」とめちゃくちゃ脳筋なのも大好き。(考えた挙句Passionが大事ということに行き着きました、決して脳死では無い)


もちろん好きな理由は戦績だけではありません。


全員がこのチームを愛していた。

一年をふりかえってそう感じる。


オフのTSが朝早くにグラウンドに来てAの練習試合を応援しに来ること。


引退した先輩よりも後輩の方が泣いていること。


みんな赤信号を守ること。


合宿でありえん量の差し入れが届くこと。


国立という僻地に毎週来てくれて、今でも本気で悔しがってくれるコーチ陣がいること。


後輩からチームを変えたいと主将に意見が来ること。


heartがbeatしすぎなとこ。


試合終了時に11人いること。(法政大学さん申し訳ありません)


最後は6人しかいないこと。


インスタのフォロワーが倍増すること。


他大学が応援に来てくれること。


我先に落ちているゴミを拾うこと。

ほとんどのスタッフに審判資格があること(主将の僕が4年間落ち続けたこと)

AのOF陣が全員毎日1時間の壁をしていること。


それを見た下級生たちも今ではみんなそんくらいしていること。(他大学の方々来年以降の一橋は脅威です。早めの対策を)


全員がこのチームが学生日本一に本気でなれると思っていたこと。




最高のチームだった。





だからこそ君たちと優勝したかったな、、、


結果でも最高のチームと全世界の人に言いたかった。


歴史を変えきることはできなかったけれど、本当に色々あったし大好きなチームです。


愛は溢れるばかりですがこの辺で。




②自分語り


主将として1年通して貫いたこと。それは自分の主語をチームにすること。なんかの本で優秀な経営者はIではなくWeを使うみたいなことを見て、それを意識した。


最後の瞬間に涙が出なかった原因や、翌日泣いた理由も主語がチームになっていたからだと思う。終わっているのに、このチームを何とかプラスにしようとしていたし、自分への後悔は全くなく同期に対しての申し訳なさで涙が出てきた。


引退ブログだし1年間自分を押し殺した分、久々にプレイヤーとしての森喜洋を振り返ろうと思う。


「孤独感」


4年間の大半をこの気持ちとすごした。



一橋の中では運動ができた僕はラクロスでは概ね上手くいった。


ラクロスを舐めていた1年生の頃。なるべく自主練しないで上手くなろうとか意味わからんことを考えていた。完成された野球というスポーツから、未完成のラクロスに来て本当にこのスポーツを舐めていた。そんなことしてたらユースにももちろん落ちた。本気になってないしみたいな変な屁理屈で弱い自分を守っていた。インスタ垢も作らずに、片手間でやっていた。



2年生からはAチームに帯同した。ここで初めての孤独。2年生1人でAの練習に行くのとかは割とメンタルに来た。何故かBリーグにも出れないし。2年のAメンツも埼玉勢しかいなくて、東京の僕は行きも帰りも1人だった。シュウがAに来てくれた時は結構嬉しかった。

寂しかったけれど、初めてのリーグ戦と熱い主将を見た。苦しかったシーズンで勝つことの難しさを知った。


4年間でいちばん楽しかったのは間違いなく3年生だった。ラクロスに対してこの頃から真摯に向き合えだした。今年が嫌とかではなく、無責任に本当にラクロスを楽しんだ。2年から同期とは離れ離れになったため、僕は4年間の半分を一個上と濃く過ごすことになる。航大や葵さん、マヒさん、関さん(今度は忘れない)に対して生意気を言ったし、競って上手くなってく感じが最高だった。同期と同じくらい23のメンバーを愛しています。2年も一緒に戦ったからね。


でも今の僕から見てこの時の僕はあまり好きではない。


自分勝手で、気分屋で、同期に対して酷いことを言った。勝ちたくて、何も考えずに4年生に対しても「下手すぎ」みたいなことを言っていた。怒って機嫌悪くなっている僕を笑ってみてる航大に対して、「なんでこいつこんな怒んないの?仏すぎやろ」と当時は思っていた。


主将になり少し気持ちが分かる気がする。チームに喝を入れる人は必要だが、主将やOFの1枚目がすべきで無い。チームの雰囲気が悪くなり必ず上手くいかなくなる。リーダーが負の感情をさらけ出して上手くいくはずがない。町田がチームに対して感情的になっているのを見てほんとに去年の俺を見ているみたいだった。でもそれが本当にありがたかった。誰かが言わなきゃいけないことだけど、主将のフィルターでは言うべきでは無いことだったから。航大もそんな気持ちで見てたのかな?




4年になり主将になった。アップもダウンもちゃんとやらないで上から目線の当時の僕に同期から、TSからの信頼はあまり無かったように思う。「森が主将になったら、下の人間は切り捨てるの?」そんな懸念が出るチーム初期だった。


組織作りのために各代の主将に会った。そこで僕のスイッチを入れてくれた言葉と出会う。




「主将はチームメイトの理想であれ」

「主将が嫌われたら終わりだよ」





17の深見さんと、14の藤田さんがかけてくれた言葉。ここで完全に覚悟が定まった。 主将がチームで1番苦しまなきゃ行けないし、努力しなきゃ行けないと悟った。覚悟をいつかは決めなきゃと思っていたけれど、ついに固まった。



信頼回復のために、毎日防球ネットを立てることから始めた。ボールアップも極力誰とも話さずに単独行動をした。なるべく1年生の練習に行った。やるべきことをやり続ける。誰でも出来ることを、誰よりもやり続けようと決心した。インスタの壁あても主将の僕がやめてしまったらチームは終わると思って頑張って続けた。同期と覚悟の面で差を感じ孤独になった。



僕には主将の他にエースという重大な責任があった。先にも書いたが、主語がなかなか自分にならずにあまりフォーカスを当てられなかった。マルチタスクができない僕は組織運営に気を取られ、上手くPDCAのサイクルを回せなかった。ここが今年の大きな後悔。


主語がチームになると不思議なことに点をとっても嬉しくない。去年は点を取ることがほんとに嬉しかったけれど、今年は全く嬉しくなかった。チームが勝つには取らなきゃ行けないのは当たり前だし、何点とっても嬉しくなかった。(獨協戦は航大からスカしすぎと言われたので過剰に振る舞った)嬉しいのはチームの勝利だけ。そのためには毎試合点を狙い続ける。そんな気持ちで戦った。


練習で色々教えてくれる人はいなくなり、ミスしても誰からも何も言われない。気を抜けばどんどん下手になっていく環境がそこにはあった。


練習試合や合同練では、「俺が負けたら一橋が負けたこと」そんな気持ちで臨んだ。点をとっても11で勝っても嬉しいと言うより、負けないでよかった程度の感情しかなかった。ラクロス自体は上手くなった気がするし面白かったけれど正面から楽しめたかと言われれば素直に頷けない。エースであることは本当に光栄だったけど本当に孤独だった。




そんな僕でもさすがに嬉しかった1点がある。法政戦の「あの一点」。



中央に負けてからの地獄の日々が、報われた気がした。点を決めた瞬間鎖が落ちたように本当に体が軽くなった。軽くなりすぎた。


引退寸前まで追い込まれた試合だったし、あの試合で唯一のSSDMとのマッチアップで決め切れたこと。あの一点で、法政の気持ちを完全に折ることが出来た気がした。その数秒後僕の右膝も折れた、、、


あの瞬間は完全にプレイヤーとして喜べた1点だった。


怪我をしてから孤独感は急に減退した。それは24OF陣やチームが森の穴を埋めるべく本当に頑張ってくれたから。クリも急に主将を日本一の男にしたいとか言い出したりして嬉しかった。


みんなのためにもこのままでは死ねないと必死にもがけました。毎日酸素カプセルとかいう美意識高いやつみたいになりましたが、色々やって本当に良かった。



みんなの期待をエンジンに、トレーナーや医者の協力もあり何とか自分で大井に立てて嬉しかった。みんなの期待を超えたくて本気で4点取りに行ったけれど、無理でした。ごめんなさい。



振り返ると僕にしか経験できない4年間を経験できて幸せに思います。今年があったから少し自分が好きになりました。主将をやらせてくれてありがとう。



さぁそれでは色んな人にメッセージなんかを伝えて終わりにしましょう。


同期OF

4年間お疲れ様。

最初は沢山いたけど残ってくれたみんなは感謝しかありません。中澤もないしゅうもみんながいたからここまで来れたと思います。

怪我をしてからほんとに心強かったです。慶應相手にみんなが一切怯まずにシュートを打ち続ける姿を見て感動しました。一点しか入らなかったけど笑。


同期DF

冷静に強すぎな。

1年を通してOFが迷惑をかけました笑

最強DFを勝たせられなくて悔いしかないです。

SSDM強かったね。点を取るという新たな常識を根付かせてくれたと思います。ただ俺が勝てなかった学生はミッツだけです。


同期FO

強すぎるンゴ

ベス10行けるっしょ

意外と悩んでたけど、やっぱ別格ですは、あなた


同期TS

いがみ合うこともありましたが、組織力の高さと各々の当事者意識が本当に助かりました。ありがとう。悩みながらも僕らを信じて続けてくれてありがとう。もっといい景色を見せたかったです。


同期全員へ

最高のメンツだったね。4年間ありがとう。大好きな同期だったけれど、今年は距離をあえて取ってしまいました。仲良い人には強く言えないと思ったから。練習後のステガスや武で沢山だべりたかったけれど、不器用すぎて行けなかった。関川に強く当たるにはそうするしか無かった、、、笑。

学年旅行にも参加しなかった僕ですが、引退後の旅行やみんなと会う機会に人一倍心を踊らせています。沢山会いましょう。来年は奢るので沢山飲みましょう!技術的に、そして組織的にだいぶ仕上がった状態で新チームがスタートしてほんとに一人一人のこれまでの努力が心強かった。


後輩

今年は一橋の強豪への道part0です。来年から文字通り強豪になり続けてください。町田に続け!まだまだ組織の伸び代はあると思います。TSもファイトだ!

ラクロスをやめようか悩んでる君へ。

毎年この時期、キラキラした4年生のブログを見ると嫌になるよね。だけど僕らも君みたいな辛い時期を何とか耐えて、ここまで来ました。必ず報われるから頑張れ。

ps森より野崎を目標とするプレイヤーが多くてぴえん



コーチの方々

本当にありがとうございました。

コーチの皆さんが私生活を投げ打ってでも時間を捧げてくれたこと、愛をひしひしと感じました。優大さん含め4人の皆さんと戦えたこと本当に嬉しかったです!これからはOB、OGとして我々もSERPENTSを支えていきます!



岡大の君へ

1年間主将という孤独な立場でお互いに切磋琢磨できたのが本当に支えになりました。ありがとう。歴史を変えるシーズンを引っ張る君がほんとに眩しいです。行ける所まで突っ走ってくれ!!



家族

多くの支えを頂きありがとうございました。これからは親孝行します。

朝4時から勉強する姿、かっこよ過ぎます。

将来の夢は子供にかっこいいと思われるオヤジになることです。






最後に町田へ


他人からのエールに去年すごい力を貰いました。去年の法政主将のブログや航大の引退ブログはシーズン中何度も読んで頑張ろうって思えた。(航大のこと好きすぎ笑)


書いてくれて嬉しかったので君にも。


技術的なことはあの膨大な引き継ぎ資料に書いたので頑張って読んでみてください。

ここではエール100%で行きます笑。


100人の組織のトップっていうのは本当に責任重大で、日々の生活で常に重圧に晒される。身体が明らかに重くなったり、10円禿げができたり、胃が死ぬほど痛くなったり、しまいにはオールブラックスのハカで泣いたりします笑。


同期には絶対に理解できない当事者意識を持ち、それを持ってくれない同期に対して苛立ちや諦めを感じることもあります。


主将だから強く言わなきゃ行けないこともあるし、誰かの嫌われ者にならなきゃ行けない時だって必ずある。


誰かに打ち明けたいけれど、わかってくれる人は近くにはいない。


メンタルに自信のあった僕でも結構きました。


君はコミュニケーション上手いし、大丈夫だと思うけれど、孤独に押し潰されそうになったら助けを求めなさい。


心の支えは意外なところにある。それはTSだったり、後輩だったり、非幹部の同期だったり、他大学の主将たちだったり、先代の主将だったり、もちろん僕だったり。




最後の集合で何を言うか全く考えてなかったけど出できた言葉は「町田を助けてやってくれ」的なことだった。そんだけ助けを欲する時期が君にも必ずやってくると思います。



でもね、今思うと



苦しいけれど辛くはなかった。



悪いことより、最後はいい事の方が多いそんな不思議なポジションです。少なくともドMの僕は笑。



主将は大変だし、意外と主将だけでチームを変えられるほどのパワーがなかったり、さんざん落ち込むけれど。



終わって見れば、やって良かったなと心から思います。主将からしか見えない景色が必ずあります。このチームを1番俯瞰できる君だからこそ、このチームが大好きになるし、来てくれた観客の皆さんでスタンドが埋まっている光景が本当に嬉しくなる。そして成長した自分が好きになる。




その特等席からの景色は、




1年間必死にやりきることによってしか座れません。



だから頑張れ。必ずその景色が見えるから。1年後には僕の言ってた意味がわかるから。ボロボロになっても何とか踏ん張れ。全部を叶えることはできず諦めなきゃいけないこともあるけれど、何とかしがみついてもがいて頑張れ。


最後まで諦めないで、考え続けて行動し続けよう。


主将でエースで悩みは2倍だけれど、重圧を耐え抜いた先にはかっけぇ漢になれるはず。


この前会った時に既にちょっと大人になってた気がします笑。




お前は強いよ




お前は上手いよ




来年の主役は間違いなく町田や


応援してる



以上!


24SERPENTSを1年間ありがとうございました!



WRITER:森喜洋
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