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2025

絶景 MF 髙橋陽士

更新されない全盛期の話を一生拗らせ続けるけいしょうから回ってきました、髙橋陽士です。FOというポジションを利用して他大の友達を作っては合コンに行っていたという話は有名です。ラストシーズンはかなり手元の勝率にこだわっていましたが、合コンの方の勝率はどうだったんでしょうか。


改めまして#10 MFの髙橋陽士です。


まずはじめに、平素より一橋大学男子ラクロス部の活動に多大なるご支援・ご声援を賜りました保護者の皆様、OB・OGの皆様、誠にありがとうございました。来年以降も、日本一をめざずSERPENTSに変わらぬご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。


さて、最後の日体戦から1ヶ月ほど経ちついに自分にも引退ブログを書く時が来てしまいました。


なに書こうか色々と考えましたが、結局まとまらなかったので引退して今感じることを率直に書こうと思います。

拙い文章となりましたが、最後までお付き合いいただければと思います。



『高みを目指すこと』

毎年幸せなことに関東1部という舞台で戦うことのできるSERPENTSは毎年「日本一」という目標を立てます。ただ一方で「日本一」どころか近年は全国の舞台にもたてていないため、正直日本一がどのレベルなのかということを知ってる人は少ないでしょう。


要はここまで到達できたら「日本一」というマイルストーンを設定できないのです。

それもそのはずです。おそらくここまでやったら日本一というのは無いのでしょう。


筋トレも自主練も壁当ても「ここまでやったら十分」というラインは本来存在しないのです。

今日はこの辺でいいかなと妥協したらそこで終わってしまうのだということです。

言葉で言うのは簡単ですが、これを行動に移すことはとてつもなく難しいことです。

1日は24時間しかなくてその中に睡眠時間、大学の授業、練習があって人によってはバイトや他の用事があるでしょう。


でも「日本一」を目指すということは全ての行動の軸に「ラクロスにおいて役立つかどうか」を持ってくるということなのかもしれません。そのくらいもしかしたら遠いものなのかもしれないということを痛感する日々です。少なくとも自分は4年間それをできませんでした。


ただ、飯食って寝てそれ以外はラクロスをするというのは少し非現実的な話だと思うので、少しだけ次元を下げた話をします。


それが常に高みを目指すということです。

シーズンが始まる頃にこの1年間でこういう選手になりたいなという目標を立てることでしょう。

ぜひ思いきって日本一を経験しているチームの主力選手の名前をあげてください。

くれぐれもSERPENTSの先輩の名前をあげないようにしてください。

この目標設定が自分の1年間の成長曲線の上限となります。

そして思いきってレベルの高い環境に身を投じてください。

強豪校や社会人チームの武者、日本代表の選考会なんだっていいです。

自分は日本代表の選考会とBOXラクロスに挑戦したことは意外と良かったと思ってます。

練習後に文句言いながら町田、佐伯と北戸田まで行ってボコボコにされただけでしたが、意外と楽しかったし、無駄ではなかったと思っています。


「日本一」という目標がもし漠然としているのだったらとにかく自分が少し成長できる環境に常に身を投じ続けることです。ユースに選ばれた人や上手な人との繋がりが自然とできるけど、そうじゃない人は自力で作ることです。人見知りして物おじしてる余裕は一切ないです。




『勝利の当事者』になること


チームが試合に勝つことと勝利の当事者になることは似て非なるものです。

自分が何も働きかけずともチームは試合に勝ったり負けたりします。

当然、チームが試合に勝つと嬉しいですが、ただ勝つのを指を咥えて眺められるほど人間心が澄んでいるわけはありません。

やっぱりその輪の中に自分がいないことには意味はないのです。


自分は2年生、3年生とリーグ戦を経験させていただきました。

2年生の時はチームの勝敗なんて正直あまり考えていませんでした。毎日の練習が必死でとにかく食らいついてっていう毎日でした。

「勝利の当事者」からは到底かけ離れた存在でした。

自分が勝利の当事者になることができたのは3年生の法政戦です。

当時の主将が空高く跳び、膝から崩れ落ちた後の話です。

試合はもしかしたらもう決まっていたかもしれないけれど、あの日あの1点で自分はやっとリーグ戦の勝利を心から嬉しく思うことができた気がします。


一度「勝利の当事者」になることができたらチームの勝敗に対して責任を感じるようになります。


それは幹部になったらとか4年生になったらとかの話ではありません。


「勝利の当事者」となってチームの結果に対して責任をもって考えることのできる人間が多ければ多いほどチームは強くなります。


とにかくまずは勝利の当事者になることです。

そして残酷な話ですが、そのためにはチームの中で一定の活躍を残す必要があります。

Gならビッグセーブ、DFならボールダウン。

要はベンチ・スタンドが盛り上がる要因となるしかないのです。

そしてOFの場合、それは試合で点を取ること以外にありません。




『1点』


2年生、3年生で悩んでいるOF陣向けにはなりますが、OFたるものとにかく試合で1点を取ることに執着するべきです。

4年生になると、リーグ戦に向けて個人としてもOF組織としてもセットの中でどういう風に点を取るか、6人でどう点を取るかを考え始めます。その結果、様々なセットプレーや今年でいえばペアーズなどのチーム戦術に重きが置かれていきます。

しかし、OFは結局のところ個人で点を取れるかどうかです。そこからは逃れません。


OFたる者点を取ることでしかチームの勝利に貢献できないし、評価を受けることもありません。


そして何より点を取ること以上に自分の頑張りが報われたと感じられる瞬間はありません。

当然舞台が大きければ大きいほどその喜びもまた大きく、

練習より練習試合

練習試合よりリーグ戦

そしてここからは僕にとっては未知の領域ですが、おそらくFinal4、全学と大きい舞台ほどより輝かしい記憶として残るのだと思います。


チームとしての勝利も重要ですが、OFはあくまで個人での得点です。

自分の必勝の形がある人はそれがどんな相手にでも通用する武器となるよう磨いてください。

そうじゃない人は虎視眈々と目の前の1点を狙い続けてください。

そしてチャンスが訪れた際には絶対に逃げないでください。

少し自分語りをさせてください。


代替わりして半年、自分は思うように結果を残せていませんでした。

春先の六大戦を迎えるにあたって、自分が試合を決める選手になると意気込んだ初戦の明学戦。

今でも昨日のことのように鮮明に覚えています。

何気ない試合の何気ない右ランシューでした。

天地がひっくり返り、ブチっと音が鳴り、激痛が走り。

診断は前十字靭帯/内側側副靱帯の部分断裂。

3月だったこと、ラストイヤーだったこともあり、なんとかリーグ戦に間に合わせようと保存治療を選びました。


決断自体は簡単でしたが、その道のりは正直地獄でした。

寝返りを打つのが痛い

階段の昇り降りが痛い

ちょっとした小走りが痛い

復帰してからも思うように体が動かない

自分がこれまでできていたプレーができなくなるというのは精神的にきついものがありました。

一足先に引退することを考えたことも正直ありました。

やめたいというよりこの膝から早く解放されたいという想いが強かったです。

それでもやっぱりリーグ戦での得点を諦めきれなかった部分がありました。


9月21日の日体戦。

リーグ戦最終戦という大きな舞台での1点はラクロスを続けて良かったと思うに十分すぎる1点でした。

たかが1点ですが、リーグ戦の『1点』にはそれだけの価値があります。

OF陣にはぜひあの景色を追い求めて来シーズン頑張ってもらえればと思います。


後輩へ


けいちゃん

器用貧乏キャラのけいはこれまでもこれからもおそらく壁にぶち当たり続けます。知っているかもしれないけれど乗り越えるには1点取るしかないです。自信もってシュート打ってください。


はんえい

まずは今年半ば強引にAT転向させてしまって申し訳ない。ただ、プレースタイルとライド理解の低さ的にMFよりはATの方が適任な気がします。来年は地獄のような1年かもだけど期待しています。


なお

自信もってプレーしてくれれば良いです。立教戦で3点取るくらいには上手です。志も高そうだし、継続力もあるし、チームを勝たせるプレイヤーになってください。井の頭会やりましょう。


境堀

何気に今シーズンあんまり一緒にプレーできなかったのが残念です。膝には気をつけて来年こそはリーグ戦の舞台で暴れてください。かいるを筆頭に最強メンターの面々は君に任せます。


しんちゃん

今年1年間でめちゃくちゃ成長したと思ってます。何よりキャラが好きです。来年はムードメーカーとしてだけでなく1プレイヤーとして大きな役割を果たしてくれると信じています。


最後に恒例の感謝コーナーです。


23・24SERPENTSの先輩方

本当にお世話になりました。

2年生ながらAチームで抱えていただいたこと、3年生にしてFinal4という舞台でプレーさせていただいたこと、本当に感謝しています。社会人になる前にぜひ飲みに連れて行ってもらえればと思っているのでよろしくお願いします。


同期

4年間みんなとラクロスするのが好きでした。これほどまでに濃い学生生活を送ることができたのはみんなのおかげです。1人1人書くとキリがないので今度飲みの場にでも話せたらと思います。社会人になってもよろしく!


学生TR・根本さん・神蔵さん

本当にお世話になりました。僕のラストシーズンは皆さんのおかげで成り立ったと思っています。最後再びリーグ戦の舞台に立てるよう心身ともにサポートしていただきまして誠にありがとうございました。


櫻井さん

僕が怪我したことの不幸中の幸いは櫻井さんが久我山に整骨院を構えてくださっていたことです。ケアやリハビリだけでなく、病院の紹介まで多岐に渡ってご支援賜りましたとこありがとうございました。そしてこの先も術後のリハビリよろしくお願いします。久我山会しましょう。


家族

4年間ラクロスさせてくれてありがとうございました。そして何よりラクロスにハマってくれてありがとう。最初はボールがどこにあるか早すぎてわかんないとか言ってたのに試合の反省を家で言われるまでになるとは思いもよりませんでした。来年以降も我が家の誰かしらがラクロスで「日本一」目指しながら紆余曲折していたら嬉しいです。


SERPENTSとしての4年間はまさに全てが『絶景』でした。

「学生生活最後の青春」をSERPENTSで過ごせたこと本当に幸せでした!

本当にありがとうございました。


次は郡司です。共に新歓班のメンバーとして色々と頭を抱えながら過ごしていた新歓期が実はもう1年半も前のことだと思うと感慨深いです。飲み会の同期の粗相を処理してくれる心優しい彼はきっと素敵なブログを書いてくれることでしょう。

郡司、あとは頼んだ!

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