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2018

幹部対談①


こんにちは!

国公立の前期試験が始まり、ついに新しい仲間との出会い、そう、新歓も近づいてきましたね!

今回、キックオフしてから2週間が経った現在、どのような気持ちでいるのか、

主将の石川稜(AT#7・写真左奥)、副将の川添喬史(DF#42・写真右手前)、副将の寺尾友哉(AT#1・写真左中央)、MG(マネージャー)長の松居朱音(写真左手前)、TR(トレーナー)長の酒谷若奈(写真右奥)、STF(スタッフ)長の野村苑香(写真右中央)の幹部6人にお話を伺いました。


国立の美味しいケーキを頂きながら、和やかな雰囲気でお話を伺うことができました。

普段しっかりとは聞くことのできない幹部の想いについて約1時間半たっぷりお話を伺い、どれも削ることが出来ないため、ブログを前半と後半に分けました。

前半は、キックオフしてから2週間経った幹部の今の想いを率直に聞いてみました。

ぜひ読んでください。

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―キックオフしてから2週間が経ちましたが、幹部の立場として何か感じることはありますか?


石川「4年生は変わってきたよね、ちょっとずつだけど。」

松居「確かに。」

寺尾「どんな感じに?」

松居「MGはみんな上がいなくなってから結構変わったと思う。それぞれの職務もあるし、責任感が出てきた。」

 

―その変化は4年生になってからですか?


松居「4年生からというよりは、1つ上の代が引退する直前の10月頃から継続して、4年MGとして、来年度に向けてどうするかを皆で考えながら、変わってきたからこの2週間で変わったとかではない。ずっとMG組織やチームをどう作っていくかを考えてきた。」


―2、3年MGはどうですか?


松居「2、3年MGも同じで、1つ上の代が引退してから皆、学年が1つ上がるという自覚をもって行動した。特に3年MGはそうだと思う。3、4年MGで一緒にやっていこうという意識だと思う。2年MGはウィンター終わってから変わったんじゃない?オフ練[1]で特に頑張ってる。お互いに交換している練習日誌を見たら分かる。」

寺尾「うんうん、練習反省のやつね、交換日誌みたいで面白い。」

松居「2年MGになるという意識が変わったと思う。」


―プレイヤーから見てMGの変化は感じますか?


寺尾「2年MG の日誌は熱量が伝わる取り組みだと思う。目に見える形で表れているし。」

松居「あの交換日誌は本当に今年MGとして取り組みたいと思っていること。」

寺尾「熱量を届けるとか、発信していくっていうのはやっぱり形にしてくれると俺らから見てもわかりやすい。それにいろんな手段はあるけれど、月間目標とかではなくてプレイヤーの反省ノートのように毎日練習を振り返って次の練習に活かせるようになるから、より早く課題が分かるし、自分自身で成長しているのが実感出来るはず。」

松居「あの日誌は可視化されているから、こういうことを学んでこう思ったんだ、って進化がわかる。」


―なるほど。


松居「プレイヤーはどう?」

石川「4年生は学年ミーテを重ねて、個人の想いを発信させてスローガンに向けて頑張るという話をしたから、覚悟を見せられると思う。気になるのは、2年生のプレイヤーの元気がないとこかな。」


―自分達のときはもっと元気がありましたか?


石川「いや、割と俺らの代と似ているよね。活気がない。身内で楽しんで、練習ではちょっと静かにしようって感じ。だからあいつらにはもっと爆発してほしい。」

川添「やっぱこっちからいじってあげないと元気が出ない感じだよね。」

酒谷「受動的な人が多いイメージがあるかも。」

石川「学年内では話せる雰囲気ではあるけど、学年を跨ぐと言わなくなる感じがする。」


寺尾「下級生に関して筋トレはよく頑張っていると思う。決まったメニューに加えて、自分が弱いと感じる筋トレを追加でやっているところとかね。そういった取り組みをしている3年生のがんばってるやつらに皆で付いていってほしいし、付いていけば基準は上がっていくから頑張ってほしい。4年生は、皆変わりつつはあるけど、最近はラクロスにかける時間が減っているかなと思う。自分も人のことは言えないけれど、4年生になって要領が良くなっているっていう錯覚に陥って明らかに減ってるやつがちょっとずつ出てきている。ラクロスに集中して、ってはっぱかけてるけどシーズン始まる前の方が(時間を)かけてたか

な。今はこなしてる感があるなあって。」

石川「やってるところはみんな覚悟を見せて頑張るんだけど…。」

寺尾「そうそう。」

石川「それ以外で更にこうしたら良い、とか、プラスαが生まれないって感じだね。戦術とかも、本当にこれで良いかというラクロスを考える時間は他の時間で必要。」

寺尾「言われたことを一生懸命やるのはいいんだけど…。」

石川「いろんな知識を発見することはあるけど、それを吸収する場がないかなって、今は自分の中で全部完結しちゃう。それはよくないかな。4年生に対しては特にそういう面を感じるね。」


―川添さんはどうですか?


川添「大体2人が言ってくれた通りなんだけど。4年生が頑張るのは当たり前だから、もっと4年生が頑張ってほしいって思う。稜は変わったって言ったけど、変わってやっと当たり前の基準になったかなって感じる。まだ足りないと思う。もっとやるべきことがあると思うし。ちょっと変わったことに対して自分は変わったなって安堵してる。どこが変えられるか考え続けないとシーズン終わった後に後悔することになる。」

石川「できる範囲でやろうとしてるよね。100を超えないみたいな。」

酒谷「今あるキャパシティの中でやっちゃってる。」

石川「自分が得意なところへの意気込みはあるけど、自分はここが苦手だからこうやります、とか、殻を破るみたいなのが無いよね。まあもっと俺らが促さないといけない部分だとは思ってる。」

川添「3年はもう楽しんでて良い。ふざけすぎる部分が…あるかな?笑 良いんだけど、そこをしっかりメリハリつけてやってくれればいい。2年生はウィンター終わって、上級生との練習に突然参加し始めて、まだちょっと苦しい時期だから、余裕がなくなっちゃうんだよね。まだラクロスのことを分かっていないんだから、分かるまで続けないと絶対後悔する。中途半端で終わってしまうし、ここで中途半端で終わる人は他でも絶対中途半端になる。」

石川「野望を持つ人が少ないね。」

川添「そうだね。」

石川「絶対Aチームにいくみたいなのがないよね。」

川添「評価練の後にやる気が削がれる気持ちもわかるけどね。」

石川「それに対する取り組みとして、面談とかをやろうと思った。」

川添「やっぱ人の話を聞いたほうが良いね。抱え込むのは良くない。」

 

石川「TRは?」

酒谷「やらされてる感が抜けない感じがする。目的を伝えてはいるけど、意図を本当に分かって取り組んでくれている人が下級生には少ないって感じるかな。セルフケアは前よりは良いけどまだ足りないかなって。アウターとかは復帰が見えてくると焦ってしまって、クロワ復帰でちょっと入れるってなると、無理して逆に変なケガして戻ってくる人とかもいるから…。TRからもっと呼びかけないとなと思う。」

寺尾「プレイヤーはそのくらいでいいんじゃない?笑」

酒谷「そういう人がいる。だから、それを納得できるようにTRから呼びかけないといけないよね。2年生もちょっとずつ準備している。来年に向けて下級生も巻き込むためにやっていかないとなって思ってる。1人が考えていることが下級生に伝わってないって思うことがある。」

寺尾「TR間で?」

酒谷「TR間もだし、プレイヤーにも。上級生TRが今まで自主練してこなかったから、下級生にもうつっちゃって、オフ練期とかもっと勉強できたかなって思ったけど関与できなかった。」

松居「MGもそうよ。昔は練習反省日誌を書いていたけど、最近は書いていない。その課題に対して今年は上級生に対するFB[2]をすることにした。だから、さっきも言った2年MGの練習反省日誌とかは下からの刺激になってる。」

酒谷「上級生がやるのはめっちゃ大事だなって思う。」

松居「めっちゃ大事。」

野村「上だけやっても意味ないもんね。」

松居「そうなんだけど、上がやってないと下もやらなくて良いかなって思うし、やれって言うならまず自分がやらないと。」

酒谷「そうそう。ただ一方的に何でやらないの?って言うくらいだったら、自分たちがやらないとだめだなって最近思う。」

 

―STFはどうですか?

野村「STFとして思うのは、新しいことに取り組む中で、徐々に一人一人に主体性が生まれてきてるってことかな。今シーズンがキックオフしてから、データアナライジングっていう全く新しい取り組みを始める中で、どうやったら部に一番効果的・効率的に還元できるのか、高木くん[3]と私を中心に考えているのね。高木くんは昨年プレーヤーからSTFになった経緯があって、去年は他のSTFに言われたことをやるって印象だったのが、今は自分から意見を出すようになったところは変わったと思う。
STFはプレーヤーから転向してきた人が多いんだけど、それまで自分がもどかしいと感じていた部分があるからこそ、その気持ちを行動に移してくれているのかなって感じる。ケガで思うようにいかなくて、自分の中で『こうしたい』というビジョン、『こうしなきゃいけない』というビジョン、『これしかできない』という現状のギャップがある中でもどかしかったものを、STFという立場でどういう風にチームに貢献できるのかを考えて、行動してくれてて。私はそういう経緯は無いけど、やっぱりプレーはしない分、どう動いたらチームにプラスを与えられるのかを意識するようにしてる。
そういう個人の経緯とか気持ちとか、私はそういうのを上手く利用しつつ、ただ決まった仕事をやるっていうこれまでのSTF組織を変えていきたいんだけど…どうすべきかを考えながら行動してるからこそ、そういう姿に下級生STFも刺激されて、少し考えるようになってくれたのかなって思う。上級生がちゃんとやってるところを見せるのは当たり前で、個人個人が考え続けることが大事。自分がどうしたらチームにとってプラスを与えられるかっていうのを見つけないといけない。チームスタッフって決まった仕事を闇雲にやってても意味ないポジションだと思う。」

酒谷「そうね。」

野村「チームスタッフは部に所属する上でプラスを与えられなきゃいけないけど、その方法は『私は○○ができる』ってだけじゃなくて『現状部には△△が足りていない=▲▲のような取り組みをする』っていう補完の部分も大きいと思ってて。そこをSTF全体でやっていけたらなって思ってる。」

石川「俺ら幹部の仕事って、苑香が言っているように、後輩とか、部員に対して彼らがいかに最大限の力を発揮できるようにするかっていうことだよね。」

野村「そうそう。その場を作ってあげることを私は意識してやってる。それを作ることで、同期や後輩が考えて行動出来るような環境が完成するかなと。」

石川「場を作る、そういうマインドにさせる、実際行動させる。まずそのマインドが大事。」

酒谷「難しい…。」

石川「そういうのを全体ミーテとかでやりたい。」

野村「多分、4年は学年ミーテとかチーム全体・個人について考える機会があるから、行動にも移せるし、それがどう有効かっていうのを考えながらできるけど…。ただ、下級生がそれを見てちゃんと動けるかが大事だよね。」

石川「そうそう、上を見て頑張れる人は一定数いるけど、そうじゃない人をどうやって上げていけるか、だよね。それでチーム全体が上がっていけるから。」

酒谷「でも、あすなろ終わった後の2年TSとかそういうのめちゃくちゃしんどいと思う。」

寺尾「それはもうLet’s面談、だよ。」


―それは幹部だから高いモチベーションを保つことができるのですか?


野村「幹部というか4年になったからっていうのが大きいかな。」

酒谷「考える機会が自然と増えた。」

野村「最後だっていう気持ちもあるし、引退していった4年生を見てるし。やるしかないって感じだと思う。幹部として引っ張らないといけないっていうのはあるけど、前提は4年として引っ張らないといけないっていう気持ちがある。」

石川「俺らはそこで一番頭を使わないといけない。特に技術とかプレーは別だけど運営とか組織がよくなるという点では幹部陣が一番頭使わないといけない。」

酒谷「視野を広く持たないとね。」

石川「どうやったらあいつが頑張るかなとか、どういう組織だったら日本一に繋がるかってところに関してね。」

野村「STFに関して言うと、今までは他チームスタッフとは違ってチーム固定だったのを、3年STFにはAもBにも関わってもらうことにした。AとBで異なる役割を与えて、それぞれで違う仕事をする中で、チーム全体の運営を俯瞰してもっと問題とか解決策を考えるようになってほしいなと。こういうとこで組織の日本一を見据えて、気持ちと行動が後ろから付いてくるんじゃないかなって思う。
でも4年に関して言うと難しいね。4年になって覚悟もできて、考えて行動してるし、危機感も持ってるけど、日本一を目指す上でまだできることがいっぱいあるから、そこがもどかしい。やらなきゃいけないことと、やりたいことと、自分ができることの理想と現実にギャップがあるね。だから寺尾も言ってたけど、ラクロスにかける時間が減ってるとは感じる。」

松居「実際そうじゃない?最近めっちゃ思う。やりたいこととやることがたくさんあるんだけど実際できなくて。」

酒谷「ここもここも変えなきゃいけないけど今はこの位しか…っていうのとかあるよね。」

石川「これはやりたいっていうのは誰もが思ってるし、今は思い出せないけど昨シーズン思い残したことってあるはずだし。」

野村「あるあるある。しかも、それに皆が気づいてるわけじゃないんだよね。やらなきゃいけないなってどっかで思ってるんだけど、全部やれるわけじゃないから、中途半端になっちゃってるんだと思う。」

石川「そういうのをもっと皆で共有したい。」

野村 「STF内とか小さい単位だと個人間の共有が簡単だから出来るんだけどね。他チームスタッフと、とか、チーム全体とか、その単位が大きくなればなるほど、誰が何をどうやってやるかが曖昧になっちゃう。まだいっぱいやらなきゃいけないことがあるなって感じ。」

松居「プレイヤーとも連携とりたいって思ってきたし、今もとってるつもりだけど実際壁があって。言いやすいのは言いやすいけど結局仕事の周りになるっていうか。」

石川「収まっていっちゃうよね。自分のポジションのことだけになっちゃう。俺らがそこで止めちゃうと狭まっちゃうから。」

酒谷「舵取りも幹部の役割なのかな。役目だけど下が気づいたら言える環境も作れていけたらな…。」


[1]シーズン終了後から新シーズンキックオフまでの練習期間のこと。大体11月から2月初旬までを言う。

  [2]試合で撮ったペアで、お互いにビデオを見あってフィードバックをし合う取り組み。

[3]高木駿,新4年,怪我を契機にSTFに転向,元プレイヤーの目線も用いながらチームの勝利のために重要なデータ整理などを行っている。


(編集:新3年MG 蕏塚さやか)

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以上、前半でした。

いかがですか?後半では、今後について伺った幹部のお話です。

後半もぜひ読んでください。


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