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2019

蕏塚さやかのSERPENTS図鑑Vol.5 阿部聡美

脱チキン。彼女の成長はチームの成長。阿部聡美のモチベグラフに着目せよ。


(彼女が実際に待ち受けにしていた画像)

※本人ではありません。


3年前の新歓期のこと。SERPENTS内にある噂が流れた。


《SERPENTSの画像を待ち受けにしている子がいるらしい》


それから3年。彼女は現在SERPENTSの仲間であり、3年MGとして日々活動している。名前は阿部聡美。受験期の時から意識していたSERPENTSに入部した彼女は今、何を語るのか。



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高校生の頃、他大学のボート部のMGをしていて、毎日大変そうだが充実していて楽しそうな姉の姿を見ていた。受験期のモチベーションにするため、姉の推しと、強いところが良かったため、一橋大学の3大体育会と言われる、ボート、アメフト、男子ラクロスの中から選ぶことに。ボートとラクロスで迷ったが、PVを見てラクロスに惹かれ、待ち受けに。



《4年間何か一つのことに打ち込みたい。一生の仲間、人間的成長を得られそう》


という想いから、入学後はラクロス部に限らず体育会全般を見た。だが、受験期からの憧れだったSERPENTSの試合を実際に見て、ラクロスの競技性にも惹かれ、入部を決意した。



彼女のやる気は、株価の上昇グラフのようだという。イメージは以下だ。


①受験期 ②ウィンター ③2年キックオフ ④リーグ戦前

1年の時は新人戦に向けてモチベーションが高かった。だが、2年となる時。何を目標にすれば良いかわからなかった。部活に行っても、先輩よりできることは少なく、ただ部活に行くことがルーティーンになってしまった。辞めることも頭をよぎった。


「自分がやっていることを惰性でやりたくない。自分がやっていることは本当に必要なのか、なんのためにやっているのか、腑に落ちないとできない」


ただビデオを撮る、ただスコアを撮る、ただ仕切る、ただ、、ただ、、。と、自分がやっている作業が単純作業になるのが嫌だった。そんな中、2年の5月。あすなろcup敗退。


「自分がどれだけやっても選手がプレーで相手を上回らなければ勝てないことに気づいた。4年間やるなら何か自分に残るものを得たい」


その想いから、部活を続ける理由を、「チームの勝利」から「自分の成長」に変えた。

しかし、18リーグ戦が始まった時、チームに対してどこか他人事な自分がいることに気づく。このモチベーションでやっていても、本気で日本一を目指している先輩たちに対して失礼だと感じる。自分のためにもならないと考え直し、そこからモチベーションがぐんぐんと上がった。


「MGは選手とは違って技術の鍛錬・競争なく、ベンチに入れる、だからチームが日本一になったときに自分が成長できていないっていう可能性はある。チームが日本一になっても自分が成長していなかったら素直に喜べないし、何も残らない。ということは、言い方は悪いけど、自分の成長が一番で、その先にチームが勝って喜びを共有するのが二の次。」


チームの勝利を一番に願っているからこそ、自分が成長することがチームの成長にも繋がると考える彼女は、まず自分が成長するために日々活動している。


よく、「MGは勝利に直接関わることができない」という声を聞く。確かに、試合で最初のポゼッションを得たり、自ら点を取ったりすること、相手からボールを奪って走ったり、身体を張ってゴールを守ったりすることはできない。だが、彼女は言う。


「試合もそうだけど、それよりも普段の練習で貢献するのがMGなのかなと思う」


機会があったらSERPENTSのMGの練習中の動きを見て欲しい。練習中、水だけ用意して外から見ているのではない。選手と一緒に走って(なんなら選手よりも早く走って)練習準備をし、毎日同じことをするのではなく、日々より練習効率が上がるにはどうしたらいいのかをMG同士で反省し、時に選手の声も聴きながら、選手と対等な立場で、一緒に成長できる。

4年間の大学生活を見た時に、圧倒的に試合よりも練習時間の方が長い。その練習1つ1つの環境を整えること。それがMGが勝利に貢献するための大きな存在意義だ。


「TSはチキン!」


TS(チームスタッフ)は、ミスをすると大きく目立ち、運営に支障をきたすことが多い。だからこそ、何か新しいことを言いだすのには勇気が必要だ。


「最低限のことができないのも嫌だし、理不尽に思うことがあってもそれを発信して目立ちすぎるのもいやだ」


常にアンテナを張っている彼女は、運営をもっと良くできるのではないかと日々考えている。しかし、おかしいと感じてもそれを行動に移すには、力が足りなかった。


「2年の時もおかしいと感じたことはあったが、周りの反応が怖くて動けなかった」


だから3年になった今は、選手の立場や他のMGの立場に立って、言い方も考えながら思うことは言うように、努力をしている。みんなが周りに合わせるだけでは、組織は良くなっていかない。


「用意周到で隙のない人間になりたい」


彼女の理想は、18シーズンのMG長だった松居朱音さんだ。

今年のリーグ戦からベンチ入りする。リーグ戦への意気込みを尋ねると、



「うーん、不安です、不安。ベンチ入りできるのは楽しみだけど、やっぱり不安が大きいです」

と不安の大きさを語った。

そんな彼女のモチベーションは絶賛上昇中。1ヶ月半後、急成長した彼女と、急成長したSERPENTSがリーグ戦で周りを圧倒していくに違いない。


(文責:4年MG蕏塚さやか)


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