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2019

『最狂世代へ』 後藤元

リーグ戦初戦まであと9日。

1ヶ月という限られた短い期間で何ができるか、何をしなければならないのか、常に考えながら練習に励み、ラクロス漬けの毎日を送っています。


そんな中、最後のリーグ戦を迎え、引退を控える4年生に今の心の内を書いてもらいました。


第1回は副将.育成コーチの後藤元です。


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育成コーチへと転向してから、あっという間に1ヶ月が経った。


1年生には、まだ育成コーチへと転向した背景や理由を話したことがないので、この場を借りて伝えておきたい。





2018.9.30

リーグ戦第4戦 vs.東京大学



第3戦の日体戦で足立(*1)が3Qから出ていたので、出番はそこだと期待していた。


当日は好調だったこともあって、リラックスして試合開始を迎えたが、2Q終わりの矢野(*2)のショットを止めた細井(*3)の姿を見て、一気に緊張感が高まった。


果たして自分は矢野のショットを止められるのか…

東大に押されている流れを変えられるのか…

自分が出てぼろ負けしたらどうしようか…


不安が頭をよぎり、次の瞬間には細井にこう話しかけていた。


「いけるなら、お前が出たほうがいい」


4Qの雷による中断後も、自ら志願すれば出場できたかもしれなかったが、言い出せなかった。


こうして自分はリーグ戦に出場するチャンスを逃し、チームは呆気なく敗れた。


その後、第5戦の明治戦ではベンチ入りできず、入れ替え戦前にBチームに落ちた。



(*1  一橋4年G#93足立大樹。*2  2018東京大学AT#20矢野皓大選手。一橋は彼の強力なステップシューを警戒していた。*3  一橋4年G#4細井雄介。)





この東大戦がキッカケとなり、自分の弱さをハッキリと突きつけられた。


19シーズンに入ってからも焦って努力したが、間に合わなかった。


そして、リーグ戦前最後の評価練でB固定となり、リーグ戦で活躍するという目標を諦めて、育成コーチへと転向することとなった。


結局、選手として報われたと言える瞬間は、片手で数えられるほどであった。


こうした背景があるので、1年生には失礼なことかもしれないが、選手への後悔や同期に対する劣等感を抱えながら、育成コーチをやっている。




 1年生に向けて。


「あれこれと考える余地もないほど、ラクロスに熱狂せよ」


自分は深く考えすぎるためか、言い訳を作るのが得意になってしまった。


自信をつける過程でサボる理由を探したり、覚悟を決める段階でビビってエゴを捨ててしまったりした。


そんなことでチャンスを逃すのはもったいない。


狂ったように、迷いなく、各々の目標に向かって突き進んでほしい。


こうした想いに加えて、持てる限りの技術や知識を伝えて、少しでも多くの1年生が満足のいく4年間を過ごせるようにサポートしていきたい。


また、Winter優勝が選手として報われた瞬間のひとつであるから、再びあの興奮を味わいたい。


一緒に狂い、最高の瞬間を迎えよう。




WRITER:後藤元
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