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2019

『再起、あるいは初挑戦』小宮山恭汰


第5戦vs東京大学まであと7日。

4年生のブログ第23回はBコーチ小宮山恭汰です。

最後までぜひご覧ください。


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みんなのブログを見てると、部員やOB・OGの話がよく出てくる。

その中でも、頻りに名前の出てくる人がいる。部活にいい影響を与えられているかは、こういうところにも出るものだなと思う。



これはとても残念なことだが、自分の名前が他人のブログに出てくることはないだろう。

チームに対して積極的に働きかけることを怠っていた、自分の姿勢がよく表れていると思う。



しかし自分は今、以前とは立場すらも変えてチームに影響を与えようとしている。

簡潔にまとまった文章ではないが、お付き合い願いたい。




自分は新シーズンをむかえてから、全治3ヶ月の怪我を2回した。そういうわけでBチームのコーチをやっている。

もちろん本意ではないが、引退までに間に合うかもわからずに、リハビリをし続けるメンタルの強さがなかった。

最初は不運だと感じたが、結局は自己責任ということだ。



2回目に怪我をした時に、部活を去ろうと思った。自分はここにいる意味がないと思った。

何か新しいことでも始めようかと考えてみたが、意味のあることは何も思い浮かばなかった。




自分は部活にいることで、一人では達成できないことに挑戦することができていた。

当たり前のことだけど、そう実感できたのは初めてだった。




その環境を与えてくれるチームに、自分は何かできていただろうか。




チームを引っ張ってくれるやつに任せきりで、自分のやるべきことを勝手に狭めていた。

より具体的には、下手な自分がチームにできることは、練習してうまくなることだけだと思っていた。

一見するともっともらしいが、他の責任から逃げていたに過ぎない。もしくはそれを踏まえてもなお、自分に打ち込むだけの覚悟がなかった。




恩返しとかじゃない。貸しを返さずにチームを去るのはダサいと思っただけだ。チームに戻るしかないと思った。





かくして自分はBチームのコーチをやっている。自分がすることは、Bチームのメンバーがうまくなるため、そしてBチームが試合に勝つためでなくてはならない。

Bチームのみんな。無理やり練習ねじ込んだりしてごめん。



Bチームのメンバーの成長に影響を与えられたかどうかは、自分の主観的な評価とはまるで関係がない。

もしくは、たとえ肯定的であったとしても、チームのメンバーがどう思っているかとも無関係である。試合に勝てたかが全てだと考えている。



自分の目標は、少なくともチームを試合に勝てるレベルにすることであり、それが達成さえできればいいと思っている。



だが試合に勝つ喜びを分かち合えるのならば、何も望むものはない。




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