第5戦vs東京大学まであと6日。
4年生のブログ第24回はG#93足立大樹です。
最後までぜひご覧ください。
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「大樹」
みんなに頼られるような大きな人間となるように、と両親に付けてもらった名前だ。
歳を重ねるにつれて、下の名前で呼ばれることがなくなってきたが、この名前が自分は好きだ。
ただ、ラクロス部において自分は周りに頼られるような存在だったかと振り返ってみれば、全くそんなことなかったなと恥ずかしくなる。
SERPENTS図鑑の取材の時に絶対に書かないで欲しいとさやか*1に頼んだ上で話したことがある。
それは自分が育成コーチをするというものだ。今になって思えば、座学もなく、言語化も下手くそな自分がコーチなんてできるわけなかった。
(*1 4年MG蕏塚さやか。広報長を務め、『蕏塚さやかのSERPENTS図鑑』では様々な部員にインタビューを行った。『蕏塚さやかのSERPENTS図鑑vol.4足立大樹』はこちらからこちらからご覧ください。https://serpentslax.com/blog/detail/id/14413)
しかし、それを言い訳にプレイヤーとして強くなることから逃げようとしていた。
4年生として迎えたシーズンは本当にモチベーションを保てず、辛い期間が長かった。
怪我もあったが、去年の入れ替え戦の張り詰めた緊張感から解放された瞬間に自分の中で何かが燃え尽きた。
来年は自分じゃない誰かがゴールを守った方がいいと本気で思った。何より元*2にリーグ戦に出て欲しいと思った。
(*2 4年副将兼育成コーチ後藤元。今夏にゴーリーから育成コーチに転向。現在1年ゴーリーに加え、ロングの育成にも注力している。)
1年の時からライバル意識剥き出しで何かにつけて食ってかかってこられたのも今では懐かしい。
商東戦の意気込みで、この試合に出られず、Bチームで後輩の試合経験を奪うくらいならばプレイヤーをやめると書いていたのを見て正直嬉しかった。
自分と全く同じ覚悟を持って部活に向き合っているライバルがいて幸せだ、と思ったからだ。
その商東戦前評価で結局自分はAになり、元はBとなった。ただAにいても試合に出てなければ結局意味がないと思い、モチベーションを失った。
そして元は育成コーチになった。
同期の前でその旨を告げられた時に、涙が止まらなかった。
リーグ戦に出ることに誰よりも飢えていたあいつの夢を奪ってまで、自分がプレイヤーでい続ける理由が見つけられず本当に辛かった。
ただその時の最後に言われた「頑張ってほしい」 という一言で踏ん切りがついた。
もうモチベーションなど言い訳にせず、ただ頑張るしかないと思った。
怪我をしてTRにアウトするように言われても、「あいつはアウトをしない鉄人だったのだからアウトはできない」と喧嘩した。
それでもやはり怪我をしてアウトせざるを得なかった時は、とても情けなかったが一瞬で復帰できるようにリハビリした。
とにかく試合で活躍することを考えた。
しかしリーグ戦が始まるまでには細井*3とまさる*4に追いつけなかった。
(*3 4年G#4細井雄介。2年時からリーグ戦に出場し、チームの最後の砦として活躍している。*4 3年G#16中村智。関東ユースや全国強化指定選手にも選出。今リーグ戦初戦の武蔵戦ではスタメンとして出場するなど、チームのDFの要となっている。)
傍から見れば、自分は同期の1枚目にはなれず、日本代表の後輩に抜かれた平凡なゴーリーでしかない。
ただ、あいにくそれだけの存在としてほっとかれても構わないと思っている訳ではない。
ふてくされている時間すら勿体ない。
まだ成長できる。まだ強くなれる。
東大戦で活躍するイメージ、そしてその先のfinal4、学生日本一になるまで伸び続ける自信がある。
みんなに頼られて大きな花を咲かせてみせる。
#93 G 足立大樹