ラクロスの申し子、秋吉くんから回ってきました沼上です。彼のプレーは流れるように滑らかで、多くの人を魅了していたと思います。
いざ引退ブログを書こうとすると、意外と何も思いつかないのは何故なのでしょう。とても不思議です。結局、自分が考える「リーグ戦で得点できる選手」の特徴を書こうかなという結論に至りました。自分の後悔も交えつつ、少しでも後輩にとって意義のあるものをかけたらいいなと思います。
リーグ戦で得点できる選手の特徴はいくつかあるかと思いますが、今回はメンタリティの観点から二つ挙げたいと思います。
一つは、エゴイストであること。自分が思う最も重要な要素だと思います。ボール持ち過ぎたり、展開すべきシーンで11をかけることは、しばしば仲間からの反感を買うことがあります。ミスが怖いという気持ちもすごくわかります。それでも貪欲にゴールへ向かうべきだと思います。少なくともリーグ戦1ヶ月前までは、ゴリゴリにエゴを出した者勝ちだと思います。それが最も成長できる、得点力を上げる方法だと考えています。某有名車いすバスケットボール漫画に以下のような台詞が出てきます。
『チームリーダーになってしまったら、エゴイストではいられない。戦う者なら、まずは「俺こそが一番だ」という巨大なエゴありきだ。敗北や挫折や様々な経験でいずれそれは削られて形を変えていくだろう。それが「成熟」ということ。逆はない。成熟してからエゴは身に付かない。なぜだろう・・・日本はそんな奴ばかりなんだ。お前はまだエゴイストでいい。エゴを早くに畳んでしまった者に、勝敗を決する最後のプレイは託せない』
全くその通りな気がします。早くからエゴを畳んでしまった人に、勝敗を決する最後のプレーは託せないし、その人自身、勝敗を決める最後のシュートを打つ勇気はないでしょう。だからこそ後輩のみんなにはエゴイストであってほしいなと思います。
もう一つは、目標を達成してそれでもなお、自分の弱点に目をむけ努力し続けられること。
これはもしかしたら自分だけなのかもしれないのですが、掲げていた目標を達成した後、それまでと同等の努力をしなくなってしまうことがありました。多くの人にとって最初の目標になるのはAチームに入ることかなって思っています。自分もそうでした。実際に、Aチームに入りたいという思いで相当の努力をしました。そしてAで練習参加するようになった後も、先輩との実力差は大きく日々、反省と実践を繰り返していました。でもいつしか練習でミスすることも少なくなり、褒められることが多くなっていきました。ちょうどその頃からフィーホや壁あてに行く回数が減っていった自覚があります。完全な慢心です。今でも本当に後悔しています。練習でミスをしなくなっただけで、技術面、フィジカル面、ラクロス理解度全てにおいて課題はたくさんありました。気づくと一時期見えかけていた先輩の背中は遠くにありました。
ラクロスに費やせる時間は4年間しかないです。だから一歩たりとも歩みを止めている時間はありません。常に自分の課題を探し、弱みに向き合い続けた先にリーグ戦での活躍があるんじゃないかと思っています。みんなの活躍楽しみにしています。
最後になりましたが、4年間serpentsで貴重な経験をさせてくれた同期や先輩、後輩、そして両親には本当に感謝しています。とても充実した大学生活を送ることができました。
次は早船くんです。持ち味のスピードと得点力を活かし、リーグ戦で大量得点していました。毎日のように彼とフィーホに通っていた日々が懐かしいです