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2023

『変化』 4年 吉田有里彩

服部くんから回ってきました。彼の持ち前の明るさには何度も救われました。部活に行きたくないような気分の日には、彼の何も考えてないような適当な誉め言葉を真に受けて、密にその日のモチベにしたりしていました笑感謝です。


 

今回は、せっかくの引退ブログなので、自分にしか書けないことを書けたらいいなと思っています。


私は高校までクラシックバレエに打ち込んでおり、SERPENTSのような大きな組織に所属するのは、自分の中では大きな挑戦でした。このように環境の大きな変化があったからこそ、大きな目標を目指す組織に所属するにおいて大切だと学べたことが沢山ありました。引退ブログでは、その中でも特に大事だと学んだ2つのことについて書きたいと思います。拙い文章ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 

まず一つ目は、「頑張ってくれることを当たり前だと思わないこと」です。

入部すると、これまで大きな組織に所属したことのなかった私にとっては想像できなかったほどの、組織・他人のために動いてくれている人たちがいました。グラウンドを取ってくれる主務をはじめ、会計長やTSの中の細かな役割、そして役割を持たずとも防球ネットを積極的に運んでくれる人、など、、。

でもそれぞれが仕事をしてくれて、かつ常に質の向上に励み続けること(他人に影響を与えようと努め続けること等)は当たり前ではありません。その中にはやりたくないこと、組織のためにしたことが嫌な思いとして返ってくること、他の人のやるべきことをやらなかったことが自分の仕事量やストレスとして降りかかることが沢山あり、モチベーションを保つのは容易ではありません。

私自身も、TRの先輩方が少なかったことで、早くから色んな役割を任せてもらって、様々な仕事を経験しました。その中には外から見ているだけではわからない、時間とストレスのかかる仕事もあり、モチベーションが下がることもありました。そういう経験を沢山積めたからこそ、自分から見えている範囲のことだけでなく、その人の仕事が表に出て来るまでに、どれだけの労力や思いをかけてくれたのか、想像力を働かせて常に行動するようになりました。特にTR長になってからは、みんながやってくれている仕事を「当たり前」と思わず、その取り組みをしっかり見て、ちゃんと、一つ一つのことに感謝や承認の言葉を送るように心がけていました。これは、大尊敬するあんなさんのように際立って優秀なTRじゃなかった私が、どうやったらみんなが付いてきてくれるか考え抜いた結果、辿り着いた私の組織のまとめ方でもあります。幸い、TR組織は私が理想としていたような、お互いにお互いの頑張りを認め合って、その上で互いが求めることに快く答えられる組織になっていて、気づけば私の方がみんなに助けられていました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


日本一を目指す組織に所属している以上、互いに厳しく求め合うのは当たり前と思う人もいると思います。私もそれはそうあるべきだと思います。ただ、相手に何か求めるときに、相手がそれに「応えたい」と思うほどの承認を自分が相手に与えられているか、というのを振り返り続けるのもまた、大事なことだと思います。それぞれが、自分の見えるところ・見えないところで組織のためにしてくれていることに思いを馳せ、互いにリスペクトを持った上で求め合える組織が素敵だなと私は思いました。

 

 

二つ目は、「問題を必ず自分事として捉えること」です。

選手のリハビリテーション中の動作が改善しないのは自分の指導力不足のせい、選手がアップ・ダウンをしてくれないのは自分の声掛けや伝え方が悪いから、後輩TRがミスをしてしまうのは自分にも責任がある、、等。当たり前のことかもしれませんが、問題を「その人のせい」で終わらせずに、自分ごととして捉えることが本当に大事だと思います。「その人のせい」にしてしまうと、個人の意識の問題として注意するだけにとどまって、根本的な解決に繋がらないことが多いです。どんな個人の問題も、自分の改善点・組織の改善点として捉えることで、建設的な議論が始まり、より強いシステムの構築や新たな文化が作られていくことを、身をもって学びました。本当に未熟で恥ずかしいことですが、ずっと個人競技をしていた私にとっては、「自分の問題は自分のせい、自分で解決するのが当たり前」という考えを持っていたので、最初は他の人がうまくいかないことに対して自分自身の改善点として捉えなおせないことが多々ありました。でもそれが違うと気付いた時から、他の人や組織の問題があるときには必ず自分を反省して、それの繰り返しが自分自身の成長にも繋がりました。ですが、1人でそうやって問題に向き合い続けることがしんどくなる時があります。その時は、自分を責めて落ち込むのではなく、周りの人を頼って、新たな視点や考えを取り入れることが再び自分を前に進ませてくれました。


 

これまで自分が学んだことを書いてきましたが、それを大事にしよう、しようとしながらも、体現できなかった場面の方が多いと思います。後輩にはそんな悔しい思いをしてほしくないので、仲間を大切に、自分が「これが大事」と思ったことは、やり抜いて、体現して、悔いのない4年間を送ってほしいなと思います。

 


最後になりますが、今年もあたたかい声援をくださったOBOG・保護者の皆様、いつも優しく見守って導いてくれた先輩方、活力をくれた同期、ついてきてくれた後輩、指導してくださったプロトレーナーのお二人、本当にありがとうございました。

そして、いつもとなりでお互いの足りないところを補い合って、助け合える関係でいてくれたもえぎには特別感謝です。


 

次はまひろくんです。東海戦のゴールは本当に感動しました!彼はこれから一層人生上り坂なので、彼史上最も明るいブログになるのではないでしょうか。


TR 吉田有里彩


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